レビュー時間の都合で実際に試すことはできなかったが、ROG Flow Z13(2025)を眺めていて気付いたことがある。それは「フットプリントの小ささ」だ。
キックスタンドとキーボードカバーを取り付けるタイプの2in1タブレットPCは、ノートPCとして使おうとするとキックスタンドの分、奥行きが必要になり、フットプリントがどうしても大きくなってしまう。
そのため膝上に乗せて使ったり、小さなテーブルの上で使うには奥行が足らず不安定になったり、キーボードカバーのタイプ感やトラックパッドのクリック感が悪くなるなど、モバイル機器として決して使い勝手が良くない場面が少なくない。
だが、ゲームをするだけならどうだろうか。もちろん遊ぶゲームによってはキーボードやマウスが必要になってくるのだが、ゲームパッドで遊ぶゲームであれば、キーボードカバーをつなぐ必要もない。
そうなると「キーボードカバー分の奥行き」を気にする必要がなく、2in1タブレットPCのタブレット本体部分と、キックスタンド分の奥行だけあれば安定して設置できる。
ここ半年〜1年で、筆者はほぼ毎月、新幹線で片道2時間以上の移動を行っている。この移動時間にノートPCを開いて作業を行うこともあれば、スマートフォンで適当なゲームで時間をつぶしていることも珍しくない。
この移動時間で積んでいるゲームを消化しようかと考え、ポータブルゲーミングPCの購入も検討しているのだが、ROG Flow Z13(2025)であれば新幹線の小さな机でも、キーボードカバーを外せば安定して開くことができる。後は手元にゲームパッドを用意すればそのままゲームを遊ぶことができる。
もちろんノートPCとしての性能は重たいゲームを動かせるだけあって、普段使いのアプリケーションの動作に不満が出ることはない。むしろ筆者が普段使っているモバイルノートPCよりも快適だ。
重量は約1.59kgと、最近のモバイルノートPCと比べると500mlペットボトル1本分ほど重たくなるが、本体サイズとして極端に大きくなるわけではないため、カバンを買い替える必要もなく、背負ってしまえばそこまで重さが気になることもない。
どれだけゲームで遊びたいかにもよるが、PCに求める性能も、ゲームの遊びやすさの幅広さも、ROG Flow Z13(2025)はどちらも求めた場合の最適解ではないだろうか。
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