ゲーミングPCの高性能なスペックは、ゲーム以外の場面でも活躍する。実際、ゲームをほとんどしない人でも、その性能の高さを求めた結果、ゲーミングPCにたどり着いたという人は多いだろう。
筆者の使い方において、PCに性能を求めるのは「レンズ交換式カメラで撮影した画像の編集」と「vlogカメラで撮影した動画の編集」を行うときだ。
どちらも1ファイルあたり数百MBから数GBのデータ容量で、写真であれば多いときは一回の撮影で1000枚以上、動画も数時間分のデータを取り込んで、そこから必要なものを選別して編集を行っている。
現状、モバイルノートPCではデータを取り込んで選別するまでは行えるが、これを本格的に編集しようと思うと結構荷が重い。
写真であればどうにかなるのだが、動画に関しては読み込ませるデータや使いたいプラグインなどによっては、ファンがうなっている割には作業が進まず、編集は家に帰ってから行おうと諦めることの方が多い。
だが、ROG Flow Z13であれば自宅のデスクトップ同等とまではいかないにしても、4K動画の編集もストレスなく行うことができた。
搭載されている「Ryzen AI MAX 390」に内蔵されたGPU「Radeon 8050S Graphics」のパワーもあり、編集後のエンコードも高速だ。
他にもGPU支援で編集作業が軽快に行えるシーンは多く、試用期間中はついつい外に持ち出して、屋外で編集作業にいそしんでしまう日が数日あったくらいには快適だった。
ROG Flow Z13(2025)はゲーミングPCだ。試用期間中はどこまで遊べるか、パフォーマンステストの記事にあった以外のゲームもいろいろと動かしてみて、ついつい積みゲーの消化がはかどってしまうくらいにはゲームを快適に遊べるPCであるのは間違いない。
その上で「ゲームコンソールを置き換えることもできる」「ノートPCを置き換えることもできる」、場合によっては「デスクトップPCを置き換えることもできる」と、ゲームもゲーム以外も、PCというデバイスの中ではオールマイティーにこなせる1台だった。
これは余談になるが、筆者は昔から「ノートPCの1台に全てをまとめたい」と考えている。最近はクラウドストレージも大容量に、PC本体のストレージも大容量のSSDの選択肢も増え、外付けHDDなどを使わずにデータを集約できるようにもなった。
ただ、どうしてもノートPCとデスクトップPCの間には埋めようのない性能の差があり、ゲームやクリエイティブな作業を行おうと考えたとき、この差はさらに大きくなる。
しかし今回試用したROG Flow Z13(2025)は、この差がとにかく小さい。少なくとも筆者の使い方であればノートPCとデスクトップPCの間にあった差はだいぶ埋めることができそうであり、ゲームコンソールの代わりも十分に果たせそうで、かなり物欲が刺激された1台だった。
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