ナナキュッパから買える新型GPU「GeForce RTX 5060 Ti(16GB)」を試して分かったこと モンスターハンターワイルズもフルHD/WQHDなら快適そう(2/3 ページ)

» 2025年04月16日 22時00分 公開
[井上翔ITmedia]

GeForce RTX 5060 Ti(16GB)の実力をチェック!

 今回、GeForce RTX 5060 Ti Python III 16GBの実力をチェックするのに使うのは、Intel(当時)が2022年末に発売した「Intel NUC 13 Extreme Kit」のCore i9-13900Kモデルだ。主なスペックは以下の通りだ。

  • CPU:Core i9-13900K
    • Pコア:8基16スレッド(3GHz〜5.8GHz)
    • Eコア:16基16スレッド(2.2GHz〜4.3GHz)
  • メモリ:DDR5-5600 32GB SO-DIMM×2(Kingstone製)
  • ストレージ:1TB SSD(1000G Kingston FURY Renegade PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD)
  • OS:Windows 11 Pro バージョン24H2

 今回は、比較対象として以下のグラフィックスカードも用意し、並行してベンチマークテストを実施した。

  • GeForce RTX 5070 Founders Edition(NVIDIA純正)
  • GeForce RTX 4070 Founders Edition(NVIDIA純正)
  • GeForce RTX 4060 Ventus 2X BLACK 8G OC(MSI製)

 GeForce RTX 4060を搭載するGeForce RTX 4060 Ventus 2X BLACK 8G OCのみ定格よりも最大クロックが高い「オーバークロック」仕様で、残りはNVIDIAの定格仕様で動作する。グラフィックスドライバは、全て「バージョン575.94(β版)」でそろえて計測をしている。そのためGeForce RTX 5070/4070 Founders Editionについては、以前のテストと比べてスコアが異なる可能性がある。

SFF Ready SFF対応ということもあり、GeForce RTX 5060 Ti Python III 16GBはIntel NUC 13 Extreme Kitにもキレイに収まる
GPU-Z 今回テストしたグラフィックスカードの情報を「GPU-Z」で確認した。GeForce RTX 5060 Ti(16GB)とGeForce RTX 4060については、PCI Expressのバス幅が8レーンとなることがもたらす影響も気になる(クリックで拡大)

3DMark

 ULの3Dグラフィックスベンチマークテストアプリ「3DMark」では、DirectX 11/12 APIを利用する主要なテストを実行した。総合スコアは以下の通りだ。

  • GeForce RTX 5060 Ti(16GB)
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):3万4968ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):1万9408ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):9588ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):1万6180ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):7705ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):9941ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):4072
  • GeForce RTX 5070
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):4万1238ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):2万7627ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万4613ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):2万1765ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万707ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万4064ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):5841ポイント
  • GeForce RTX 4070
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):3万6555ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):2万534ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万172ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):1万8130ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):8813ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万1292ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):4552ポイント
  • GeForce RTX 4060
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):2万6426ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):1万2390ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):5900ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):1万1239ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):5390ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):6045ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):2658ポイント

 同一アーキテクチャの5070と比較してみると、一応「5070の下に5060 Tiがある」ということで「性能にあまり差はないだろう」と思っている人がいるかもしれない。しかし、実際はスコアベースで15〜30%程度の性能差が生じる。これは各種コアの数とPCI Expressバスの幅(レーン数)の差に起因すると思われる。

 一方で旧アーキテクチャの4060/4070と比較してみた場合、スコアベースでは4070比では5〜13%程度性能が低い一方で、4060比では1.3〜1.6倍の高性能ということになる。今回はPCI Express 5.0バスを備えるPCでテストしていることもあってか、旧世代における1ランク上のGPUと案外いい勝負を演じつつ、1ランク下のGPUには圧勝という結果だ。

3DMark 3DMarkの結果

FF14ベンチマーク

 続けて、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を試してみよう。

 本ゲームの場合、解像度プリセットはHD(1280×720ピクセル)/フルHD/4Kの3種類だが、今回はフルHD/4Kと、カスタム解像度としてWQHDを「最高画質」のフルスクリーン表示でテストした。本プログラムではDLSSを利用できるが、今回は「60fpsを下回る場合に有効」(標準設定の通り)としている。結果は以下の通りだ。

  • GeForce RTX 5060 Ti
    • フルHD:2万1672ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):1万4558ポイント
    • 4K:1万456ポイント
  • GeForce RTX 5070
    • フルHD:2万7569ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):2万1303ポイント
    • 4K:1万1411ポイント
  • GeForce RTX 4070
    • フルHD:2万4687ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):1万7412ポイント
    • 4K:1万735ポイント
  • GeForce RTX 4060
    • フルHD:1万6715ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):1万1432ポイント
    • 4K:9906ポイント

 5060 TiはフルHDなら「非常に快適」、WQHDなら「とても快適」、4K解像度なら「快適」となった。ターゲット解像度がフルHD〜WQHDであることを考えれば、ある意味妥当な結果といえるだろう。

 他のGPUとのスコア比較という観点では、同一アーキテクチャのGeForce RTX 5070と比べるとフルHDで11%、WQHDでは32%と解像度が高くなるほどスコア差が広がると思いきや、4Kでは差は8%程度に収まっている。何度かテストを回してもこの傾向に変わりはなかった。

 先代アーキテクチャの4060/4070と比べた場合、結果は3DMarkとおおむね同じ傾向となった。やはりアーキテクチャの変更による効率改善は一定の効果はありそうだ。

FF14ベンチマーク FF14ベンチマークの結果

Cyberpunk 2077(DLSSテスト)

 ここ数年、ハイエンドGPUでも処理が重い「超・超重量級ゲーム」が複数登場している。その典型例が、CD PROJECT REDの「Cyberpunk 2077」だ。今回は、本タイトルのゲーム内ベンチマークテスト機能を使って各GPUにおけるDLSS機能の有効性をチェックしてみた。

 テストに使ったのは、DLSS 4のマルチフレーム生成に対応した「パッチ2.21」を適用したプログラムだ。時間の都合で、今回は表示解像度を4Kに固定し、一番高負荷なプリセット「レイトレーシング:オーバードライブ」を適用した状態での平均フレームレートを比較する。結果は以下の通りとなった。

  • DLSSオン(フレーム生成オフ)
    • GeForce RTX 5060 Ti:27.91fps
    • GeForce RTX 5070:38.86fps
    • GeForce RTX 4070:33.73fps
    • GeForce RTX 4060:17.29fps
  • DLSSオン(フレーム生成2X)
    • GeForce RTX 5060 Ti:49.35fps
    • GeForce RTX 5070:66.74fps
    • GeForce RTX 4070:58.44fps
    • GeForce RTX 4060:15.2fps
  • DLSSオン(フレーム生成3X)
    • GeForce RTX 5060 Ti:69.52fps
    • GeForce RTX 5070:93.66fps
  • DLSSオン(フレーム生成4X)
    • GeForce RTX 5060 Ti:87.84fps
    • GeForce RTX 5070:119.09fps

 やはりマルチフレーム生成の効果はてきめんで、マルチフレーム生成を有効にすれば5060 Tiでもそこそこに滑らかな状態で楽しめる。ただ、1ランク上の5070と比べてしまうと、見劣りはする。

 本筋からは外れるが、テスト中少し気になったのが4060の結果だ。フレーム生成を有効にすると、むしろフレームレートが落ちてしまう。これは明らかにグラフィックメモリの“不足”が原因だろう。逆にいうと、今回の5070はグラフィックスメモリが16GBだからこそ、オーバーレイプリセットでも“頑張れた”ともいえそうである。

 参考に、GeForce RTX 5060 TiではフルHD/WQHD解像度でのテストも実施している。結果は以下の通りだ。

  • フルHD
    • DLSSオフ(ネイティブ解像度):28.75fps
    • DLSSオン(フレーム生成オフ):54.65fps
    • DLSSオン(フレーム生成2X):95.89fps
    • DLSSオン(フレーム生成3X):138.15fps
    • DLSSオン(フレーム生成オフ):176.16fps
  • WQHD
    • DLSSオフ(ネイティブ解像度):17.42fps
    • DLSSオン(フレーム生成オフ):42.57fps
    • DLSSオン(フレーム生成2X):73.99fps
    • DLSSオン(フレーム生成3X):104.86fps
    • DLSSオン(フレーム生成オフ):132.03fps

 ターゲット解像度ではより高いパフォーマンスを発揮できている……が、オーバードライブはさすがに荷は重そうである。「レイトレーシング:ウルトラ」設定であれば、もう少しフレームレートが上がり、より快適に楽しめる。

Cyberpunk 2077 Cyberpunk 2077の平均フレームレート

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