モンハンワイルズも案外快適? 現時点での最新エントリーGPU「GeForce RTX 5070」の実力をチェック!先行レビュー(2/3 ページ)

» 2025年03月04日 23時00分 公開
[井上翔ITmedia]

GeForce RTX 5070の実力をチェック!

 今回、GeForce RTX 5070 Founders Editionの実力をチェックするのに使うのは、Intel(当時)が2022年末に発売した「Intel NUC 13 Extreme Kit」のCore i9-13900Kモデルだ。主なスペックは以下の通りである。

  • CPU:Core i9-13900K
    • Pコア:8基16スレッド(3GHz〜5.8GHz)
    • Eコア:16基16スレッド(2.2GHz〜4.3GHz)
    • メモリ:DDR5-5600 32GB SO-DIMM×2(Kingstone製)
    • ストレージ:1TB SSD(1000G Kingston FURY Renegade PCIe 4.0 NVMe M.2 SSD)
    • OS:Windows 11 Pro バージョン24H2

 GeForce RTX 5070 Tiのレビューとは異なり、本PCにはGeForce RTX 5070 Founders Editionが“すんなり”収まった。むしろ、内部にかなりの余裕ができて放熱的な意味で良い感じである。

すんなり収まった Intel NUC 13 Extreme KitにGeForce RTX 5070 Founders Editionを収めた図。以前のGeForce RTX 5080 Founders Editionの時と比べると、スペース的にかなり余裕があることは分かると思う

 今回は過去に同じPCで計測したGeForce RTX 3080 Ti/4080/5070 Ti/5080とのスコア差を見てみよう……と思っていたところ、編集長から「GeForce RTX 4070も試してみたらどうか?」との提案があったため、急きょ「GeForce RTX 4070 Founders Edition」も加えてスコアを比べてみることにした。

 グラフィックスドライバのバージョンは以下の通りで、若干ばらつきがある。新バージョンのドライバでもスコアに有意な差がなかったため、当時の数値をそのまま掲載する。

  • GeForce RTX 3080 Ti/4080:バージョン566.36(製品版)
  • GeForce RTX 5080:バージョン572.12(β版)
  • GeForce RTX 4070:バージョン572.60(製品版)
  • GeForce RTX 5070:バージョン572.50(β版)
GPU-Z 「GPU-Z」でチェックしたGeForce RTX 5070 Founders Edition(左)とGeForce RTX 4070 Founders Edition(右)の情報
Founders Edition比較 GeForce RTX 4070 Founders Edition(上)とGeForce RTX 5070 Founders Edition(下)はほぼ同一寸法となっている

3DMark

 ULの3Dグラフィックスベンチマークテストアプリ「3DMark」では、DirectX 11/12 APIを利用する主要なテストを実行した。総合スコアは以下の通りだ。

  • GeForce RTX 5070
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):4万1971ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):2万7406ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万4412ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):2万1760ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万816ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万4015ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):5865ポイント
  • GeForce RTX 5070 Ti
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):4万3938ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):3万2087ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万8049ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):2万6102ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万3222ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万8818ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):7649ポイント
  • GeForce RTX 5080
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):4万6021ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):3万5924ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):2万1294ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):2万9553ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万5378ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):2万1875ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):8983ポイント
  • GeForce RTX 4080
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):4万2502ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):3万645ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万7332ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):2万6251ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万3375ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万8048ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):7358ポイント
  • GeForce RTX 4070
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):3万5860ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):2万591ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万150ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):1万8134ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万104ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万1311ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):4527ポイント
  • GeForce RTX 3080 Ti
    • Time Fire Strike(フルHD/DirectX 11):3万8287ポイント
    • Time Fire Strike Extreme(WQHD/DirectX 11):2万3598ポイント
    • Time Fire Strike Ultra(4K/DirectX 11):1万2699ポイント
    • Time Spy(WQHD/DirectX 12):1万9689ポイント
    • Time Spy Extreme(4K/DirectX 12):1万104ポイント
    • Port Royal(4K/DirectX Raytracing):1万3125ポイント
    • Speed Way(4K/DirectX 12 Ultimate):5330ポイント

 同一世代だと順当に「5080>5070 Ti>5070」という結果だ。名称的に上位の5070 Tiと比べると4〜25%のスコア差が見られる。描画解像度が上がるほどスコア差が大きいため、GPUとしての自力の差が付いている印象もある。

 一方新旧世代の比較では、対4070には“完勝”しているスコア差は7〜16%だ。新世代の同等製品なので、基本的には勝たないとマズいところ、よくやったというところだろうか。

 2世代前の準ハイエンドGPUである「GeForce RTX 3080 Ti」と比べても、7〜16%高いスコアを記録している。予算に余裕があるなら「中古の3080 Tiよりも5070の方がグラフィックスパフォーマンスは良好」といえる。

3DMark 3DMarkのスコア

FF14ベンチマーク

 続けて、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を試してみよう。本ゲームの場合、解像度プリセットはHD(1280×720ピクセル)/フルHD/4Kの3種類だが、今回はフルHD/4Kと、カスタム解像度としてWQHDを「最高画質」のフルスクリーン表示でテストした。本プログラムでは、GeForce RTXシリーズの超解像技術「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」を利用できるが、今回は「60fpsを下回る場合に有効」としている。

 結果は以下の通りだ。

  • GeForce RTX 5070
    • フルHD:2万7579ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):2万1307ポイント
    • 4K:1万1217ポイント
  • GeForce RTX 5070 Ti
    • フルHD:2万9268ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):2万4651ポイント
    • 4K:1万3635ポイント
  • GeForce RTX 5080
    • フルHD:2万9860ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):2万6559ポイント
    • 4K:1万5865ポイント
  • GeForce RTX 4080
    • フルHD:3万277ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):2万3988ポイント
    • 4K:1万3849ポイント
  • GeForce RTX 4070
    • フルHD:2万4514ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):1万7529ポイント
    • 4K:1万738ポイント
  • GeForce RTX 3080 Ti
    • フルHD:2万6128ポイント
    • WQHD(カスタム解像度):2万362ポイント
    • 4K:1万1395ポイント

 基本的には3DMarkの総合スコア群と同じ傾向で、同一世代では解像度が高くなるほどスコア差が広がる。一応、4K解像度でも1万1217ポイントで「とても快適」判定となったので、4K解像度でもゲームプレイは問題なく楽しめそうではある。

FF14 FF14ベンチマークの結果

Cyberpunk 2077(DLSSテスト)

 ここ数年、ハイエンドGPUでも負荷的にキツい「超・超重量級ゲーム」が複数登場している。その典型例が、CD PROJECT REDの「Cyberpunk 2077」だ。このタイトルは最新技術を取り入れることにも積極的で、1月23日に公開された「パッチ2.21」ではDLSS 4に対応し、GeForce RTX 50シリーズでは「マルチフレーム生成」に対応した他、超解像処理に用いるAIモデルに新型の「トランスフォーマーモデル」を導入した(従来モデルも選択可能)。

 そこで今回はパッチ2.21を適用本ゲーム上で、プリセット設定では一番高負荷となる「レイトレーシング:オーバーレイ」をベースに4K解像度におけるゲーム内ベンチマークテストの平均フレームレートを計測した。今回はGPUによって使えるDLSS設定が異なるが、有効にした場合は全てAIモデルをトランスフォーマーモデルとしている。結果は以下の通りだ。

  • DLSSオフ(ネイティブ解像度)
    • GeForce RTX 5070:3.81fps
    • GeForce RTX 5070 Ti:15.87fps
    • GeForce RTX 5080:19.83fps
    • GeForce RTX 4080:16.1fps
    • GeForce RTX 4070:1.37fps
    • GeForce RTX 3080 Ti:4.85fps
  • DLSSオン(フレーム生成オフ)
    • GeForce RTX 5070:37.74fps
    • GeForce RTX 5070 Ti:51.74fps
    • GeForce RTX 5080:60.07fps
    • GeForce RTX 4080:53.38fps
    • GeForce RTX 4070:33.22fps
    • GeForce RTX 3080 Ti:38.83fps
  • DLSSオン(フレーム生成2X)
    • GeForce RTX 5070:67.29fps
    • GeForce RTX 5070 Ti:88.96fps
    • GeForce RTX 5080:95.81fps
    • GeForce RTX 4080:90.88fps
    • GeForce RTX 4070:83.12fps
  • DLSSオン(マルチフレーム生成3X)
    • GeForce RTX 5070:95.18fps
    • GeForce RTX 5070 Ti:126.37fps
    • GeForce RTX 5080:136.35fps
  • DLSSオン(マルチフレーム生成4X)
    • GeForce RTX 5070:118.97fps
    • GeForce RTX 5070 Ti:158.82fps
    • GeForce RTX 5080:173.3fps

 同世代比較では順当に「5080>5070 Ti>5070」という結果となった。一方、4070と比較するとDLSSのフレーム生成2X(1フレームに対して1フレームの補間を実施)において「4070>5070」という結果となった。何度かテストはしたものの、この結果に変化はなかった。ドライバかゲーム本体のいずれか(あるいは両方)のアップデートによって改善するものと思われる。

 もっとも、現時点でもGeForce RTX 50シリーズのマルチフレーム生成(3X/4X)を使うとGeForce RTX 5070でもいい感じにフレームレートを稼ぐことができる。超解像やフレーム補間による違和感を覚えない(気にならない)という人は、GeForce RTX 5070なら4K解像度でもそこそこ快適なゲームプレイを期待できる。

Cyberpunk 2077 Cyberpunk 2077の平均フレームレート

 参考に、GeForce RTX 5070においてフルHD/WQHD解像度でDLSS無効とした場合(ネイティブ解像度)の平均フレームレートは以下の通りとなる。

  • フルHD:41.18fps
  • WQHD:25.51fps

 一般的なTV(最大30fps)でプレイする前提だと、フルHD解像度ならおおむね違和感なく楽しめるだろう。(当該解像度のパネルを使うTVはないが)WQHD解像度はDLSSの助けを借りないとスムーズなプレイは厳しそうだ。

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