PFUがキーボードの新モデル「HHKB Studio」を発売してから、約1年と半年が経過した。HHKBシリーズの最上位モデルとして、メカニカルキースイッチの初導入や新たにポインティングスティックを追加しただけでなく、側面のタッチ操作を可能にしたジェスチャー操作もサポートするなど、見どころが多い製品だ。
カラーバリエーションも当初の「墨」に新色の「雪」が加わり、日本語配列/英語配列さらには無刻印キーキャップが用意されるなど、その生態系は着実に広がっている。いずれのモデルも4万4000円と値は張るが、ピタリとはまった人には唯一無二の相棒として欠かせない存在になってくれる。
既に製品レビューも行われているので、今回は60%キーボードというコンパクトなボディーを生かすべく、旅先に持ち出して使ってみた。
HHKB Studioはサイズこそ60%キーボードと小柄だが、重量はキーボード単体でも英語配列で約840g、日本語配列でも約830gとズシリとした重量感がある。しかも、動作には4本の単三形乾電池かUSB Type-Cケーブルからの給電が必要だ。
ポインティングスティック内蔵なので、別途マウスを持ち歩く必要はないものの、ざっくりいうと乾電池込みで約950gという昨今のノートPCに近い重量は、なかなかかさばる。外に持ち出すなら、キーボード用のケースを見繕いたい。
HHKBシリーズはサードパーティー製品を含めて豊富なオプション製品が用意されており、今回はバード電子製のセミハードケース「Keyboard Pod2」(5940円)を購入した。カラーはブラックとグレーがあり、好みの方を選べる。
外面素材に、軽量でゴムのような弾力性と柔軟性を備えたEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)を採用することで、約165gと軽量ながら衝撃を吸収しつつ、耐久性も確保されている。
その分、サイズは約330(幅)×160(奥行き)×60(厚さ)mmと大柄だが、内部のスポンジスペーサーを取り外せば、オプションカバーのキーボードルーフやキーボードブリッジといったオプション製品も収納可能だ。
キーボードルーフなどを載せるとファスナーの締め付けはややきつくなるが、HHKB Studio単体だけなら内部にはゆとりがあり、逆にスポンジスペーサーがないとガタつきが激しくなる。もちろん、スポンジスペーサーではなくUSBケーブルやパームレストなどの小物を収納できるが、固定用のボタンやフックなどはないので、カバーを開く際は気をつけよう。
それでは、ノートPCと共にHHKB Studioを外に持ち出して使って見よう。
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