本機のGPUには、NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPUが採用されている。2025年1月に発表されたノートPC向けのGeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズの中でも最上位に位置するフラッグシップGPUだ。描画エンジンのCUDAコアは1万496基、24GBのGDDR7メモリを搭載するなど、ナンバー2のGeForce RTX 5080 Laptop GPU(CUDAコア7680基/16GB GDDR7)と比べても強力なスペックを持つ。
NVIDIA GPUをディスプレイに直結するMUXスイッチも搭載している。ノートPC向けのNVIDIA GPUは、通常はNVIDIA Optimus Technologyにより、CPU内蔵GPU(Intel Graphics)経由で接続され、アプリケーションに応じて自動的に切り替えて使われるが、Armoury CrateユーティリティーでGPUモードを「Ultimate」にすると、MUXスイッチによってNVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPUのみを利用できる。GPU切り変えのロスがなくなるため、ゲームやアプリケーションによっては性能がさらに向上する。
本機が採用するCPUは、IntelのCore Ultra 9 275HXだ。Core Ultra シリーズ2の高性能ノートPC向けモデル(開発コード名:Arrow Lake)のラインアップ中でも上位から2番目に高性能なモデルとなる。
デスクトップPC向けのCore Ultra シリーズ2と同様のパフォーマンス志向の構成になっており、性能重視のPコア8基を含む24コア24スレッド、最大ブースト周波数5.4GHzという強力なスペックだ。
外部GPUの搭載を想定したウルトラハイエンドモデルのため、GPUコア(Intel Graphics)とNPUコア(Intel AI Boost)の性能は控え目だ。それぞれのAIパフォーマンスは、8TOPS、13TOPSとなっている。
メモリはDDR5-5800を標準で64GB(32GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0対応SSDを2TB備える。ウルトラハイエンドモデルにふさわしい容量だ。
さらに、メモリソケットとストレージソケットへのツールレスアクセスが可能になっている点も見逃せない。底面カバーのロックを外し、スライドさせるだけでカバーを取り除け、メモリソケットとストレージ用のM.2ソケットへアクセスできる。メモリは標準で最大の64GBを搭載しているが、ストレージソケットは標準で1基が空いており、ユーザー自身の手で増設が行える(サポート対象外の行為だが)。ソケットへの着脱もツールレスで簡単に行える。
また、この底面のカバーを外すと3基あるファンにもアクセス可能なので、ホコリの除去などのメンテナンス作業も容易だ。基板はほぼ全面的にシールドで覆われており、基板を開けての作業時にトラブルが起きる可能性を最小限に抑えている。
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