では実機を見ていこう。本製品は受信部が付いた本体と、そこにつないだ家電製品の電源をオン/オフするための赤外線リモコンとで構成される。これは従来モデル(OCR-05W)と同じだ。
実際に従来モデルと比べても、本体側のサイズ感はほとんど変わっておらず、単純なデザイン変更とみてよさそうだ。一方でリモコンについては、従来はボタン電池を使った薄型だったのが、2本の単4形乾電池を使った中型のリモコンへと改められている。握りやすさが向上したのはもちろん、電池の入手性も良くなったのはプラスと言っていいだろう。
利用にあたっては、本体を壁面コンセントに差し込み、さらに本体正面のコンセントに家電製品のプラグを接続するだけだ。後は付属のリモコンを操作すれば、オンとオフが切り替えられる。できる操作はオンとオフだけで、タイマーなどの付加機能は省かれている。
対応製品は換気扇や電気スタンドなど、単純にオン/オフをしても問題がない家電製品のみだ。「ドライヤーや暖房器具などの電熱器具」「PCなどの精密機器」は利用できないという制限は、一般的なスマートプラグと同様となる。最大800Wまでという容量についても注意したい部分だ。
使い勝手に関しては、従来モデルと特に変わらない。リモコンが大きくなり、持ちやすくなったくらいで操作方法も一緒だ。リモコンの感度などのスペックに違いがあるかは不明だが、ざっと試用した限りでは実用レベルでの違いは感じなかった。
細かい相違点としては、受信部の奥にある赤いLEDが、従来モデルでは「オン」の時に点灯する仕様だったのが、本製品は「オフ」の時に点灯する仕様に改められたことが挙げられる。通電確認の意味合いがあることを考えると今回の仕様が正しいが、従来モデルに慣れていたユーザーは若干戸惑うかもしれない。
なお、スマートリモコンで利用する場合は、本製品のオン/オフ2つのボタンを赤外線リモコンとして学習させれば良い。本製品はスマートリモコン各社のデータベースには登録されていないことの方が多いはずで、今回試したスマートリモコン「Nature Remo」でも検出は行えなかったが、ボタンはオンとオフの2つだけなので、手動で学習させるにしても手間はそれほどかからない。
一般的なスマートリモコン製品には、本製品のリモコン信号が登録されていないことが多い。試しにNature Remoで試したが非対応だった(左)。とはいえ、オンとオフだけなので手動登録でも手間はかからない。ここでは「照明」として学習させている(中央)。オンとオフを手動登録したところ。これでスマホやスマートスピーカーから操作可能になる(右)
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