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完全ワイヤレスイヤフォン型のAI文字起こしガジェット「viaim RecDot」と「NoteKit」を試す 600分/月まで無料プランもあり「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(4/4 ページ)

» 2025年05月20日 12時00分 公開
[石黒直樹ITmedia]
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USBメモリ型の「NoteKit」も実用的

 さて、ここまではイヤフォン型のRecDotについて紹介してきましたが、USBメモリ型AIレコーダー「NoteKit」も発売されます。こちらはイヤフォン機能を省いたモデルで、本体にマイクが搭載されています。専用のアプリケーションで文字起こしやテキストライブなど、同じように使えます。

 最初は専用のアプリケーションをインストールする必要がありますが、以降はUSBポートに挿すだけです。

 便利だと感じたのは、マイクをオン/オフできる物理的なボタンがあることです。そして、その状態が分かるようにLEDが付いていますので、状態も分かりやすいです。まさに、会議で使う人にとって必要な要素が盛り込まれていますね。

photo 会議中、マイクがONなのかOFFなのかは重要なポイントですよね

 また、本体自体がUSB Type-CとUSB Standard-Aの両方に対応しています、これもまたスマートですね。

photo ただし、指紋が付きやすい素材ですのでちょっと気になります

 私はオンライン会議の機会が多いですが、誰にも聞かれない場所で行うことがほとんどです。スピーカーから音を出して会話していますので、イヤフォン型のRecDotよりも、NoteKitの方が魅力的に感じました。

プラットフォームに依存しない柔軟性

 もう1つ、感じたメリットがあります。ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどにも文字起こしや要約機能は搭載されていますが、基本的にはそれなりのプランを契約しないと使えないようになっています。そして、複数のツールを使う場合は、それぞれ契約する必要があります。

 一方で、RecDotやNoteKitであれば、それらツールの「外」にいます。こうした会議ツールに依存せずに、常に録音や文字起こしができるのは大きな利点だと感じました。

 そして、録音データや文字起こしといった情報はviaimのクラウドに集約されます。自身のアカウントでログインすれば、スマホでもPCでもアクセス可能です。つまり、iPhoneを使おうが、PCを使おうが、「viaimを使う」と決めたら全て1カ所で管理できることになります。これも「外」であるメリットだと感じました。

 なお、AIによる文字起こし/翻訳/要約といった機能はサブスクリプション制になっています。記事執筆時点で600分/月までは無料で使用できます。それ以降は有料プランとなります。

 有料プランは1800分/月で1500円(1万2000円/年)、時間無制限だと月で3000円(2万2000円/年)となります。これはアカウントにひもづく契約となるので、数のデバイスを所有していても、同じアカウントでの利用であれば、無料枠は合計で600分/月となります。

photo 毎月の無料枠があるのは、使い始める時のハードルが低いと感じます

 複数人での会議であっても、1人が契約していれば十分活用できます。使い方によってはコストパフォーマンスも高いかもしれません。会議での利用であれば、法人プランのようなものもニーズとして出てきそうですね。

データの保管とセキュリティ

 さて、ビジネスで利用するとなると、毎度のことながら壁になってくるのがセキュリティです。

 viaimとして、この点はかなり意識されているようです。ISO27001準拠の管理体制のもと、全ての音声/テキストデータを暗号化、そしていずれは日本国内のサーバで処理を行う(5月下旬予定)とのことです。発売時期には日本国内で完結できる状態となるでしょう。

会議に付随する作業を省力化

 RecDotはイヤフォンというよりも、ボイスレコーダーにイヤフォンが付いたようなイメージの方が用途としては合っているのかもしれません。そして、専用アプリとクラウドを連携させることにより、文字起こしや翻訳、要約といったサポートを受けることができます。

 録音、文字起こし、翻訳、要約、そして高品質なイヤフォン──これらがパッケージされたものが、viaim RecDotです。購入するだけで、これらが全て手に入ります。

 単なるイヤフォンを購入するのではなく、こうした付加価値のあるイヤフォンを選択する。非常にアリな選択だと感じました。

photo ハードウェアとしての所有欲も満たしてくれる高級感があります

(製品協力:HONG KONG FUTURE INTELLIGENT TECHNOLOGY

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