メインストリームモデルも「PCI Express 5.0」が当たり前に――SSDの最新動向を探るCOMPUTEX TAIPEI 2025(3/3 ページ)

» 2025年06月04日 12時00分 公開
[すまさITmedia]
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Lexar

 中国Longsys傘下のフラッシュメモリストレージブランド「Lexar」は、M.2 SSDの新製品としてSilicon Motion SM2508搭載の「NM1090 PRO」と、Maxio製コントローラー(MAP1806と思われる)搭載の「NM990」を展示していた。NM1090 PROは日本未発売だが、海外では発売済みとなる。

SSD LexarのM.2 SSDの新製品

 また、他のメーカーと同様にNintendo Switch 2向けのmicroSD Expressメモリーカードや、NFC認証でロック解除可能なポータブルSSDも展示していた。microSD Expressメモリーカードについては、1TBモデルを用意していることが強みだという。

microSD Expressカード LexarのmicroSD Expressメモリーカードには、1TBモデルも用意される
NFC SSD NFC対応のカード(スマートフォン)を使ってロック解除できる「NFC Portable SSD」をまもなくリリースする予定だという

MSI(Microstar-International)

 PCメーカーとして知られる台湾MSI(Microstar-International)も、PC向け内蔵SSDを販売している。COMPUTEX TAIPEI 2025では、その新モデルとしてPCI Express 5.0接続の「SPATIUM M571」を参考出展していた。

 本製品はコントローラーとしてPhison ElectronicsのPS5028-E28を採用しているが、説明員によると「恐らく2025年中の発売となる」とのことだ。

SPATIUM M571 MSIブースで参考出展されていた「SPATIUM M571」。2025年内の発売を予定しているという

Silicon Power

 台湾に本拠を構えるSilicon Powerは、PCI Express 5.0接続のM.2 SSDの新製品を披露した。

 「US85」は、キャッシュメモリレスのメインストリームモデルだ。シーケンシャルリードは最大毎秒1万300MB、シーケンシャルライトは最大毎秒8600MBというスペックとなっている。容量は1TBか2TBから選べる。

 一方、「XPower XS90」は、同社のゲーミングブランド「XPower」を冠するゲーミング/ハイエンドPC向けモデルだ。シーケンシャルリードは最大毎秒1万4000MBという高速なスピードをアピールしている。容量も最大4TBと、「エンスージアスト向け」を自称するだけのハイスペックぶりだ。

 いずれもコントローラーチップは非公表だが、XPower XS90については「6nmコントローラーを採用」としている。

XS90 ハイエンドモデルの「XPower XS90」は、最大毎秒1万4000MBのシーケンシャルリードを誇る
US85 PCI Express 5.0接続モデルとしては、メインストリームの「US85」(右)も新登場する。なお、左にあるのはPCI Express 4.0接続の「XPower XS75」で、PlayStation 5への搭載を想定してヒートシンクを標準搭載している

 Silicon Powerブースでは、他のブースと同様にNintendo Switch 2向けのmicroSD Expressメモリーカードも展示されていた。また、産業向け規格に準拠した3D TLC NANDを搭載する産業用SSD「ENDURAシリーズ」のNAS向けモデル「ENDURA SSD NAS Edition」も参考展示されていた。

 「NAS(サーバ)特化型のSSD」というと、Sandiskが積極的に展開していることが知られているが、今後は多くのフラッシュストレージメーカーからも登場する可能性がある。

Expressカード Silicon Powerも、Nintendo Switch 2の登場を見越してmicroSD Expressメモリーカードを投入する。こちらも、最大容量は1TBとなる
ENDURAシリーズ 産業機器向け規格に準拠したNANDを搭載する「ENDURAシリーズ」には、NAS/サーバに特化した「ENDURA SSD NAS Edition」(左)が登場する。ラベルを赤色にしているのは、競合のSandiskを意識しているのだろうか……?(おかげで、NAS/サーバ向けのストレージだと認識しやすい)

Team Group

 Team Groupからは、特許取得済みのグラフェンヒートシンクを搭載したPCI Express 5.0接続のSSDをシチュエーション別に展示されていた。

 Team Groupは、以前から複数メーカーのSSDコントローラーを採用していることが特徴だ。PCI Express 5.0接続の新モデル「T-FORCE ME PRO」は、Silicon Motion SM2508を搭載しており、最大消費電力は8W以下となる。同社では「省エネモデル」と位置づけているようで、ノートPCに搭載することを想定した展示を行っていた。

T-FORCE ME PRO T-FORCE ME PROは、底面の天板をカスタムした「ThinkPad X1 Carbon」に搭載した状態で展示されていた。

 一方、デスクトップPCなどを想定したパフォーマンスモデル「T-FORCE Z54E」は、コントローラーとしてPhison ElectronicsのPS5028-E28を搭載している。パッと見では現行の「T-FORCE Z540」と変わりないが、れっきとした新モデルだ。

T-FORCE Z54E T-FORCE Z54EはDDR5メモリモジュール「T-FORCE XTREEM CKD DDR5」と一緒に自作PCに組み込まれる形で展示されていた

Transcend Information

 台湾のストレージメーカーであるTranscend Informationでは、InnoGrid製コントローラーを搭載するキャッシュメモリ付きモデルと、Phison ElectronicsのPS5031-E31Tを搭載するキャッシュメモリなしモデルと、2種類のPCI Express 5.0接続のSSDを参考展示していた。

 両製品共に今後販売する前提で展示されているが、現時点では具体的な予定は開示されていない。日本を含む世界各国で一般販売されることを期待したい。

Transcend Information Transcend Informationでは、キャッシュメモリの有無で2種類のPCI Express 5.0接続SSDを参考展示していた。発売を前提としているそうだが、具体的な予定は提示されていなかった

まとめ

 COMPUTEX TAIPEI 2025では、6nmプロセスのSSDコントローラーを搭載したハイエンド/メインストリーム向け製品が多数展示されていた。PCI Express 5.0接続のSSDにありがちな“熱い”というイメージは、発熱抑制が進んでその懸念は払拭(ふっしょく)されつつある。価格はさすがにPCI Express 4.0接続のSSDよりも高いが、今後ラインアップが充実していく中で、手頃になることを期待したい。

 また、今回はNintendo Switch 2を意識したmicroSD Expressメモリーカードの展示も目立った。新しいコンソールゲーム機の登場は、周辺機器メーカーにとって大きなチャンスだろう。

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