では、実際のゲームをベースとするベンチマークテストはどうだろうか。「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー(FF14)」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION(FF15)」のベンチマークアプリを試してみよう。
FF14はMMORPGの定番ソフトでもあり、ゲーミングPCで何かしらのMMORPGを遊びたいとなれば、テスト結果は分かりやすい指標になる。FF15は同じファイナルファンタジーでも、スタンドアロンでプレイする従来タイプのRPGだ。発売から年数は経過しているが、今でも国産タイトルとしては重たいゲームに分類されるため、据え置きゲーム機とPCの双方で発売されるゲームタイトルを遊ぶ際の指標になる。
どちらも解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、グラフィックス設定は最も高い設定にしてテストを行った。結果は以下の通りだ。
テスト結果としては、3DMarkに近い傾向だ。いずれのタイトルでも僅差ではあるが、LOQ 15IRX10が最も良好なテスト結果を記録している。
元々、どちらのタイトルも「Intel CPUが有利」とも言われている。そのため、プラットフォーム(CPU)の差が結果につながった可能性はあるが、やはり「前世代のCPU」であることを加味しても、これだけの好成績を出すのであればLenovo LOQ 15IRX10がコストパフォーマンスに優れた1台と評価できるだろう。
実際にゲーミングノートPCを選ぶ人は、据え置きゲーム機の代わりに導入することを考えていることが多い。据え置きゲーム機向けの注目度の高いタイトルは、多くがPC向けにも用意されている。
そこで今回は「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークを実行し、重量級ゲームがどこまで動くのかの確認を行ってみよう。設定だが、ゲーム解像度は「フルHD(1920×1080ピクセル)」、画質設定は「中」、DLSSによるフレーム生成を有効にして計測を行った。
結果は以下の通りだ。
画質設定は「高」「ウルトラ」と、さらに上に二段階の設定があるのだが、本機でこれらの設定を選ぼうとすると「ビデオ(グラフィックス)メモリが不足する可能性がある」と警告が出てしまう。
事実、設定を変えてテストを行うと途中で止まってしまうこともあった。本機でモンスターハンターワイルズを遊ぶのであれば、お勧め通りに中設定で遊ぶのがベストだろう。
その上で結果を見ていくと、特に平均フレームレートでは多くの据え置きゲーム機の上限である60fpsの2倍近い、ほぼ120fpsを記録している。いわゆる「なめらかな動き」を体験することは可能だ。
画質を中にすると、一部のシーンではグラフィックのテクスチャや精細さが物足りなく感じることもある。しかし、本機の15.6型ディスプレイを見て遊ぶ限りであれば、そこまで気になることはないだろう。
時間の都合で、他のゲームタイトルまで試すことができなかったのだが、同じGPUを搭載するゲーミングノートPCと同じような結果を記録しているため、フルHD解像度でフレーム生成を有効にすれば、多くの重量級ゲームタイトルも十分に遊べる性能を備えているといっていいだろう。
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