ここまで見てきた状況下で本製品を約2カ月試して、最終的に筆者が下した結論は、本体ボタンを使うのは「電源オン/オフだけ」にとどめるのが無難、ということだ。あらゆる操作をしようとすると混乱する以上、電源操作のみに割り切るのが自然で、そういった使い方に切り替えたところ、途端に快適に感じるようになった。
個人的にお勧めなのは、液晶画面下の4つのショートカットに、目的の家電製品をダイレクトに割り当てておくことだ。これならば物理ボタンやジョグダイヤルを経由せず、目的の家電製品を一発で呼び出せる。上限4つという制限はあるが、使いやすさは段違いだ。家電製品だけでなく、シーンを割り当てることもできる。
上記の方法で家電製品を呼び出しさえすれば、後は本体右下のON/OFFボタンを使って、電源のオン/オフを切り替えられる。できれば、併せて誤操作防止のために家電製品ごとに割り当てられているタッチボタンのショートカットも削除したいのだが、あらかじめ割り当てられているボタンは空欄にはできないようで、ここは妥協してそのまま使っている。
液晶画面下部の4つのタッチボタン(カスタムボタン)にショートカットを割り当て、家電製品を直接呼び出せるようにしておくと使いやすくなる(左)。4つのカスタムボタンそれぞれに、家電製品を割り当てる(中央)。設定完了。こうしておけば、選択画面を経ずに家電製品をダイレクトに呼び出せるので、あちこちのボタンを行き来する回数が減って使いやすくなる(右)ちなみに、本製品のホーム画面には、この4つのショートカット以外にも、現在の温度や、位置情報を元にした外気温も表示できるので、簡易的に室外と室内の気温を比較することもできる。さらに、温度や湿度以外に時刻を表示することも可能なため、本製品を卓上に設置するにあたって、必ずしも温度/湿度の表示が不要なら、そちらをチョイスするのもありだろう。これについては非常によくできている印象だ。
液晶画面には、位置情報を用いた天気データを表示することもできる(左)。温度/湿度/天気データではなく、時計を表示させることも可能だ(中央)。スリープを設定しておくと、動きが検知されるまではカスタムボタンが表示されなくなる(右)
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