セットアップは、言語を選択してからWi-Fi設定を行い、そこからGoogleアカウントでのログイン、利用サービスの選択、PINの設定と続く、素のAndroidほぼそのままのプロセスだ。外観から特殊なセットアップを予想していると、あまりに普通すぎて拍子抜けするほどだ。
唯一異なるのは、リモコンを認識させるプロセスがあることだが、リモコンは付属の電池をセットすればすぐに使える状態になるので、セットアップ中に不意に画面が出てきても慌てる必要はない。
プリインストールアプリはほぼGoogle製で、オリジナルはほんの一部にすぎない。逆に、プロモーションを目的としたアプリで埋め尽くされていないのは好印象だ。
操作はタッチパネルを中心に、必要に応じて付属リモコンを使って行う。本体にある物理ボタンは背面の音量調整および電源ボタン、ミュートだが、手が届きにくい位置にあり、手を回して押すのも一苦労だ。本体ボタンはあくまでも緊急時で、通常時はリモコンを用いた方がよいだろう。
リモコンは、ジャイロセンサーを用いて本体を上下させることでポインターを動かす「ムササビモード」に対応している。操作性はかなりクセがあるが、離れたところからマウス操作を行う選択肢としてはありだろう。
この他に電源/音量上下/ミュート/戻るといったキーや、ホームページを表示するボタンや、ユーザー設定が行えるカスタムボタンも搭載している。
気になったのはセキュリティ面で、顔認証に対応しておらず、画面のロック解除はPINしか選択肢がないことだ。指紋認証がないのは致し方ないとして、据え置き型の製品だけに、顔認証は対応してほしかったように思う。
パフォーマンスはどうだろうか。エントリー向けのSnapdragon SM6115×メモリ8GBという構成で、ハイエンドのゲームをバリバリこなすのは難しい。ベンチマークは「Google Octane 2.0」で1万点台半ばと、エントリー向けのAndroidタブレットに近いスコアだ。ちなみにミドルエンドであるGoogleの「Pixel Tablet」は4万点台半ばなので、かなりの差があることが分かる。
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