では具体的に用途を見ていこう。まずはオフィスユースだ。本製品は一体型PCのような見た目に反してマウスやキーボードが省かれているが、Bluetooth経由で接続することは可能だ。
試しにPFUの小型キーボード「HHKB Studio」をペアリングしてみたが、キーボードはもちろん、内蔵のポインティングデバイスもマウスとしてきちんと認識された。また有線マウスとキーボードについても、本体のUSB Type-Cポートに接続したバスパワー駆動のハブを経由し認識させることができた。Androidでのキー配置に慣れてさえいれば、テキスト入力に活用できるだろう。
キーボードは付属しないが、市販のBluetoothキーボードはもちろん、USB Type-Cポートを使った有線キーボードを利用できる。今回はPFUの「HHKB Studio」をペアリングしてみたが、ポインティングデバイスも含め問題なく利用できた一方でこのUSB Type-Cポート、挙動はなかなかクセがある。前述のようにバスパワーハブ経由でマウスやキーボードは利用できるし、ポータブルSSDやUSBメモリもきちんと認識するのだが、ハブを経由せずに直接USB Type-Cポートに接続すると認識されない。逆ならば分かるのだが、直結時に認識しないのはちょっと解せない。ちなみに、セルフパワーハブ経由でも認識されなかった。
またスマホを接続した場合は充電が行え、設定を変更することでファイルの転送も行える。iPhoneとPixelで試したところ、画面の有線ミラーリングも可能だった。動作もスピーディーで、なおかつ映像を出力しながら充電も行えるため、出力中にスマホのバッテリー切れを気にしなくて済む。
画面出力は有線だけでなくワイヤレスでも行える。「キャスト」というアプリを起動することで、iPhoneおよびWindowsからは画面の共有先として本製品が表示されるので、それを選択するだけだ。
iPhoneは複製(ミラーリング)だけだが、Windowsでは拡張画面も表示される。ちなみにプレスリリースにはChromecast対応である旨記されているが、試した限りではPixelでは出力先に本製品は表示されなかった。
ただし、このワイヤレスでの画面出力、iPhoneはホーム画面の表示こそ行えたものの、その後は完全にフリーズしてしまい、他の画面を表示できなかった。Windowsも「拡張」では解像度が1280×800ドットまでしか指定できず、実用性は低い。有線接続が使えるようであればそちらを優先した方が、快適に利用できるだろう。
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