外付けGPU構成の準備が整ったところで、早速外付けGPUでグラフィックス能力がどれくらい強化されたか、各種ベンチマークを通してチェックしていく。このテスト結果次第で、筆者のメインマシンとして利用できるか否かが決まるので、今から楽しみだ。 なお、今回テストに利用した構成は以下の通りだ。
まずは3Dグラフィックス性能をテストする「3DMark」の結果を確認していこう。なお、外付けGPU構成ではDirectX 12ベースのTimeSpyテストが実行できなかったため、今回のテストでは除外している。
Radeon 860Mは、Ryzen AI PRO 300シリーズの中では下から2番目にあたるモデルで、一般的なワークロードでの利用であれば、スペック不足を感じることは基本的にない。しかし、クリエイティブ作業やゲームプレイには力不足を感じてしまう。
その一方で、Radeon RX 9070はもともとメインのデスクトップPCで利用していたもので、AAAタイトルゲームもそつなくこなす性能を発揮していた。
その性能の高さは外付けGPU構成でも健在で、Fire Strikeベンチマークテストの結果の平均はRadeon 860M比で662%、DirectX 12 Ultraベース/4K描画のSpeed Wayベンチマークテスト結果はRadeon 860M比で驚異の1227%と強烈な結果となった。
続いて2月に発売された、シリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークテストを実施した。要求スペックが高いタイトルなので、少なくともRadeon 860Mでは動作困難であることが予測されるが、3Dmarkベンチマークテストで良好だった外付けGPU構成では、快適に動作するのではないだろうか。結果は以下の通りだ。
なお、今回のテストでは解像度はUWQHD(3440×1440ピクセル)、グラフィックスプリセットはウルトラ、フレーム生成オンで設定している。
もともとデスクトップPCで利用していた際も、Radeon RX 9070ではUWQHDかつグラフィックスプリセットがウルトラの場合、快適にプレイはできないものの、「問題なくプレイできます」との評価だったことも考えると、外付けGPU構成であってもデスクトップPCを使っていたころとほぼ変わらないパフォーマンスを発揮してくれることが分かる。
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