本機には、PenTech 4.0世代のペンが太軸/細軸の2本付属します。ペンの太さは人それぞれ好みがあるので、どちらにもすぐ対応できる上、もう片方を予備に回せるのは心強いです。
この世代のペンは既に何度かレビューしたので簡単に書くと、旧世代までの課題だった強い筆圧での頭打ちのしやすさを解決しながら、軽い筆圧での自然さも向上した、優れたペンです。
描き味は、自分の感覚ではワコムの現行世代の「Pro Pen 3」が、まだ一日の長があると感じます。ですが、既に業務用途でも十分だった「Pro Pen 2」に慣れている人が違和感を覚えることも少ないだろう、と言えるぐらいには十分になっています。
実際に、いつもやっているペンのテストをしてみましたが、かなり軽い筆圧からかなり強い筆圧まで自然な反応をし、斜線のゆらぎもなし、遅延も問題ありませんでした。
わずかに気になったのは、線がなめされてる感じとハッチングにヒゲが出やすい感じで、気になるシーンは少ないと思いますが、素早い文字やハッチングをたくさん書きたい人は、好みに合うか試しておくのをお勧めします。
また、個体差かもしれませんが、初期設定ではペン先と描線のズレが少しありました。座標キャリブレーションをしてしまえば消えるので大きな問題ではないです。
どちらかというと、差を感じるのはドライバーアプリの機能性の方でしょう。徐々に向上しているものの、廉価モデルで勝負するメーカーだったころの名残が残っているように感じます。後で取り上げる左手デバイスにも通じるところはありますが、キーマクロのような機能は改善の余地があります。
さて、左手デバイスも見ていきましょう。単体販売もされている「Keydial Remote K40」です。
USBとBluetooth接続に対応し、Bluetoothの接続先は2つを登録してスイッチで選べます。ボタンは10個、ダイヤルは2個です。割り当ては6パターンを切り替えながら使うことができ、一番下の2つのボタンで切り替えるので、実際に操作に使えるのは8個のボタンです。
ディスプレイも備えていて、現在の割り当てが表示されます。
見た目もかっこよく、縦置き/横置きの切り替えに対応したディスプレイも搭載されていて、期待が高まるものの、実際の使用感はそれほどでもないです。
操作感がチープ気味で、その中でも最も頻繁に操作すべきメインのボタン群の操作性に難があります。ボタンが大きくない上に互いに隣接し過ぎていて、押し心地も薄いため、安定して素早く操作するのが困難です。
ならばキーマクロを登録してたまに押す用途に……と思っても、キーストロークの途中で「Alt」「Ctrl」などの装飾キーが変わるシーケンスを登録できない弱点が以前から解決しておらず、設定の柔軟性に不満が残ります。
付属品なので、ないよりはずっと良いとはいえ、HUIONは以前にもボタンの操作感に無頓着な例がありました。これくらいの良いディスプレイ、これくらいの良いペン、これくらいの上位モデルなら、周辺機器とはいっても自然と求められる完成度は上がります。見た目よりももう少し、実際の使いやすさを求めていってほしいところです。
ちなみに、Keydial Remote K40はiPadにも対応しています。この記事では詳しくは触れませんが、興味がある人は調べてみるとよいでしょう。
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