ストレージベイに新しいHDDを戻したら、電源ボタンを押して電源を入れよう。すると、未換装のHDDからOS(TOS)が起動する。
これで普通に起動する……と思いきや、起動が完了するとビープ音が断続的に鳴り響く。これはディスクアレイに異常が発生したことを知らせるものだ。TRAIDを構成しているHDDの片方が入れ替わったのだから、正常な挙動である。
放って置くと、ビープ音はずっと鳴り続ける。音を止めるには、PCかスマートフォンのWebブラウザから「TOSデスクトップ」にアクセスして、画面右側の点滅している「ブザーの停止」(ベルのアイコン)をクリックしよう。
ビープ音を止めたところで、ディスクアレイの異常は解消していない。この後、TOSデスクトップでそのままディスクアレイの修復を進める必要がある。手順は以下の通りだ。
HDDを取り換えるとRAIDが組めていない状態になるので、コントロールパネルの「ストレージプール」でエラーが発生することになる。「RAIDが劣化している」という表示が出ているのは、今回に限っていうと“正常”だ上記のプロセスが完了すると、ディスクアレイの修復が始まる。作業の進捗(しんちょく)はストレージプールの画面で確認できる。また、開始時に通知として完了目安時間が表示される。筆者は換装前のストレージプールに742GBのデータを保存していたが、TOSの見立てでは「約156.3分」と表示されたが、実際は130分程度で完了した。保存容量がより大きい場合、これよりもより多くの時間を要するので注意したい。
なお、修復作業中もNASへのデータアクセスは問題なく行える。ただし、通知文にもある通り、通常時よりも読み書きの速度は低下するので注意したい。
少し“いじわる”だが、修復作業中に「CrystalDiskMark」を使って読み書き速度をチェックしてみた。前回の結果と見比べると読み書き速度は遅くなっているが、実用的には影響が少ない程度に収まっているHDDを1台だけ換装する場合は、ステップ4で作業完了だ。もう1台同時に換装する場合は、「ステップ1」に戻って換装作業を進めよう。
NASのHDDを実際に換装してみて分かったのだが、これは気の遠くなる作業である。ただ、頻繁に行うものでもない上に、換装が終わればより快適な環境を望めるのだから、PCやスマホを使う際のイベントの1つと考えて楽しむのもアリだろう。
実際に換装してどうなったのか――次回は換装後のパフォーマンスをチェックしつつ、本来は今回予定していたTOSアプリの主なアプリの利用所感をまとめる。
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