「長く使い続ける」では、Mac上で動くローカルAIのデモが用意された。今度は「教員」役として、30人の生徒の成績評価をする想定で、使うのはノートアプリ「Craft」だ。
生徒3人分の学習レポートと観察記録を選んでから「成績評価の下書きを作って」と指示すると、生徒ごとの「目標」「強み」「課題」を整理した文書が数秒で出力された。このデモではWi-Fi(無線LAN)をオフにした状態で実行されており、あくまでもオンデバイス処理であることを強調していた。
具体的には、CraftアプリではApple Intelligenceの「Foundation Modelsフレームワーク」を使ってオンデバイス処理を実行しているという。プライバシー要件が厳しい教育現場でも、データを“外”に出すことなくAIを活用できることを示していた。
「可能性を解き放つ」のステーションでは、Appleデバイスを使った教員の授業/学級運営の支援を体験できた。シナリオとしては、「Apple Classroom」と「Goodnotes」を組み合わせて、教員役のスタッフが生徒役の参加者のiPadに調べ学習用のWebページを一斉配信するというものだ。
続いて、ワークシートとなるPDFをGoodnotes上で共同編集し、生徒の作業進捗(しんちょく)を教員のiPadからリアルタイムで把握する流れを実演した。
Goodnotesには類似回答のグループ化や、AIによる採点支援も組み込まれている。教育機関向けには無償で提供している。
最後に教員側から生徒のiPadを一斉ロックしてセッションを締めくくった。
4つのステーションでは、全ての体験がMacBook NeoとiPadの2機種で進行した。最も安いMacBookと無印のiPadだけで、創造から学習管理までの教育シナリオが一通り回ることを示した格好だ。
先述の通り、Next GIGAにおける学習用端末のリプレースのピークは2025年度から2026年度にかけてとなる。今回のEDIXはある意味で「ややピークアウトした時期」に行われているため、一見すると意味がないように思える。しかし、2026年度以降も約144万台の学習用端末のリプレースがあるため、ここを“取り”に来るならチャンスともいえる。
MacBook Neoの投入とApple Creator Studioの教育プラン、そして自社ブースとしてのEDIX出展――Appleが日本の教育市場に注力する姿勢は、4つの体験の各所からも見て取れた。
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