富山市がこの3月、新しいPRキャラクター「やまやま」「くすくす」を披露した。「10代〜20代を中心とした若い世代に本市の魅力や親しみやすさを感じていただくため」に作成したという。
このキャラクターは、著名なクリエイターがデザインしたものなのだが、実は原案の作成に「Adobe Firefly」、要するに画像生成AIが使われている。一体なぜ、キャラクターの原案作成に画像生成AIを使うことになったのか――富山市の担当者に話を聞いた。
まず、率直に「なぜ、キャラクター作りに画像生成AIを活用したのか?」と率直に尋ねてみた。
今回の取り組みを主に担当した富山市広報課の浅野哲平さん(シティプロモーション推進係長)は、大きな理由として「話題作り」と「案出しの迅速化」の2つがあるという。
話題作りという観点では、「今話題になっている技術を生かすことで、注目してもらおう」と考えたそうだ。今回ターゲットとする10代〜20代は(よしあしはさておいて)生成AIを比較的しっかりと使いこなしている。そういう意味では、“身近”なものを活用して作られたキャラクターというのは興味を引くきっかけにはなりうる。
案出しの迅速化という観点では、「多くの意見を集約して、短時間で網羅的にキャラクター案を得られる」という画像生成AIの特性に着目したようだ。
生成AIを使う際には、指示を行う「プロンプト(文字列)」作りも1つの課題となる。この点については、富山市が2024年度に実施した「市民ワークショップ」を通して得られたキーワード(約900語)と、検索エンジンで「富山市」と一緒に検索されるキーワード(約300語)を使って作ったという。
その上で、参照データとしてキーワードに合致し、富山市が自ら権利を持っている約50点の画像を用意し、プロンプトであれこれ指示をして約2500点のキャラクター案を作ったそうだ。
その後、生成された画像からキーワードを18個に絞り込んで画像を生成し、最終的に「立山」「路面電車」「薬」「ガラス」の4点に絞り込んだ画像の中から、立山と路面電車を組み合わせた「やまやま」と、薬とガラスを組み合わせた「くすくす」の原案が完成した。
富山市が自ら権利を持っている約50件の画像を参照データとして、約1200語のキーワードからプロンプトを作成して約2500点の案を生成した。どんな案があったのか気になる人は、富山市のWebサイトにある「説明文(PDF形式)」にその一部が掲載されている
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