さて、ROG Zephyrus Duo(2026)のパフォーマンスをベンチマークで明らかにしていこう。まずはCPU性能から、CINEBENCH 2026のスコアを見よう。マルチスレッドのスコアは5004pts、シングルスレッドのスコアは515ptsで、いずれも高い数値だ。
次に試したのは3DMarkのCPU Profileだ。最大16スレッド対応のCPUなので、Max threadsと16 threadsはほぼ同じで、以降はスレッド数が小さいほどブーストが効きやすい(1スレッドあたりのスコアが高い)傾向にあるが、おおむね比例している。1スレッド時も1182ポイントとなかなかの高スコアだ。
アプリケーション性能を見るベンチマークのPCMark 10では、Extendedの総合スコア(Overall)が1万2669ポイントと、1万を超える高スコアだ。
内訳としてはホーム用途想定のEssentialsシナリオが9564ポイント、ビジネス用途想定のProductivityが1万9846ポイント、クリエイティブ用途想定のDigital Content Creationが1万3551ポイント、ゲーミングが2万7069ポイントといった具合だ。
比較的スコアが低めに出るEssentialsでもほぼ1万ポイントと、十分に高い。強力なdGPUが効くシナリオについてはより高くなる。ProductivityはGen 5世代の高速SSDも効いているのかもしれない。全方位で高い性能を誇るノートPCといえる。
3DMarkも高いスコアを記録した。ノートPC向けGPUという点で、デスクトップGPUと差はあるが、Speed WayやSteel Nomadといった高負荷のテストでも5000ポイント近くのスコアが得られている。
本製品のパネル解像度は4Kよりも低い2880×1800ピクセルということを考えれば、重めのタイトルが、ネイティブ解像度かつ高画質設定でも十分に実用的なフレームレートで動作すると予想できる。
ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマークでは、ネイティブ解像度、最高品質でも98.12fpsと、十分に余裕のあるフレームレートだった。
サイバーパンク2077は、ネイティブ解像度の「レイトレーシング:ウルトラ」設定では60fpsを超えられなかったが、「レイトレーシング:中+フレーム生成2x」に設定することで89.17fpsを記録できた。
2560×1440ピクセル設定では、レイトレーシング:ウルトラでもギリギリ60fpsを超えている。
モンスターハンターワイルズ ベンチマークでは、ネイティブ解像度の指定ができなかったため、2560×1440ピクセル、ウルトラで計測したが、フレーム生成オン(2x)で107.8fpsを記録した。
プラグマタは、パストレーシングオンで計測した。フレーム生成も2xとした設定では、ネイティブ解像度で71.8fpsと、こちらも十分にプレイ可能なフレームレートが得られている。
最後にバイオハザード レクイエムだ。「高」設定でフレーム生成2xとしたところ、ネイティブ解像度で128.4fpsを記録しており、これも高画質設定で余裕のプレイが可能だ。
これらの結果から、本機はROG、それもZephyrusの名にふさわしい優れたゲーミング性能を示しているといえる。画質面で妥協を強いられることはめったにないだろう。CPUやGPUの性能は非常に高く、ノートPC向けの中ではグラフィックスメモリも豊富で、メインメモリも潤沢、ストレージも高速で至れり尽くせりだ。
ROG Zephyrus Duo(2026)は、ユニークなスタイルがまず目を引く。ゲーミングノートPCも十分に市民権を得ていると思われるが、その中でもより快適なゲーミングスタイルを模索している方への、1つの回答となるだろう。
本体のみでマルチディスプレイ環境を完結させつつ、ROG Zephyrusの名の通り、最上級のゲーミングスペックを体感できる。しかもいざとなったら持ち運べる。こうしたコンセプトはどこかにしわ寄せが出そうなものだが、本製品はキーボードを含め妥協がない。PCゲーマーなら、これを理想と夢見てよいと思う。
夢と書いたが、現実としてROG Zephyrus Duo(2026)は非常に高価だ。そのスペックから予想される価格ではあるが、昨今のメモリやストレージの高騰なども影響しており、今回試したGX651AX-U9R5090の直販価格は149万8800円となっている。
筆者がレビューした中には100万円を超えるPCもいくつかあったが、ここまで高価なコンシューマー向けPCは初めてだ。この金額をゲーミングPCに費やせる方は真のゲーマーといえる。
本機はオーソドックスなゲーミングノートPCではなく、新しいコンセプトのゲーミングノートPCだ。予算が許すのであれば、体験する価値は十分にあるだろう。
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