全天球映像を8K/60fpsで撮れるインパクトは大きいです。初代の8K/50fpsから数字の上では20%の向上ですが、動きが速く激しいシーンほど、滑らかさの恩恵を実感しやすくなります。明るい日中なら、積極的に使ってみてください。
ただし、60fpsで撮るなら、そのぶんシャッタースピードも速くしなければなりません。30fpsなら最長約1/30秒まで露光できるところ、60fpsでは約1/60秒が上限です。露光時間が短くなれば、取り込める光の量も減ります。そのため、低照度のシーンではダイナミックレンジを稼ぎにくい印象でした。センサーサイズは初代と同じなので、この物理的な制約は変わりません。
ダイナミックレンジは13.5ストップから14.5ストップへと1段広がりましたが、これはあくまで公称値です。シャッタースピードの制約を受ける暗い場面では、恩恵を感じにくいかもしれません。明るい日中は8K/60fps、暗くなってきたら30fpsや25fps、24fpsでの撮影を心掛けたいところです。
4K/240fpsのスローモーションも同じ考え方で使いましょう。初代の4K/100fpsから大きく伸び、30fpsで再生すれば動きを8分の1の速度で見せられます。ただし、さらに速いシャッタースピードが必要になり、ISO感度も上がりやすいモードなので、明るい屋外に限って使うのが現実的です。
新機能の前後独立露出制御は、逆光のシーンで効果を発揮しました。360度カメラは前後のレンズが逆方向を向いているため、片方が太陽側、もう片方が日陰側になりがちです。夕焼けを背にして歩けば、前方は暗く後方は明るい、といった具合です。前後で露出が同じだと、どちらかが白飛びしたり黒つぶれしたりしやすいため、個別に調整できる意味は大きいといえます。
とはいえ、画質が劇的に変わる機能ではありません。あると安心できるプラスアルファの機能と考えるのがよいでしょう。意識して設定するというより、いざというときの保険として効いてくれる存在です。
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