価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと:武者良太の我武者羅ガジェット道(4/4 ページ)

» 2026年11月05日 13時12分 公開
[武者良太,ITmedia]
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AIスーパーナイト2.0は効果的だが高ISOの弊害も

 夜間撮影向けの機能として搭載されたAIスーパーナイト2.0は、夜景撮影用のモードを使ったときに有効になるようです。秋葉原の万世橋の上で撮影してみましたが、いかがでしょうか。

夜景撮影用のモードで撮影した映像(360度)
同じ映像を4Kの平面映像で書き出したもの

 出力されたデータから実際のISO感度は確認できませんでしたが、このモードではISO感度が最大51200まで上がります。そのため、撮影シーンによっては高感度ならではのノイズが目立ちがちです。明るさを稼ごうとゲインを持ち上げた結果、低照度の部分が破綻することもありました。

 このように、明るくするための処理が、かえって暗部の描写を不安定にする場面があります。夜間撮影は画像処理の比重が大きいぶん、ソフトウェアのアップデートで改善する余地もありそうです。今後に期待したいところですが、夜景撮影を主な用途とする方は、この点を踏まえて検討してください。

スポットライトフォローは精度が高い

 360度カメラの魅力は、撮影後に画角を決められることです。撮影時に構図を気にしなくても、後から主役を選べます。

 そして「DJI Studio」などの編集アプリに搭載されているスポットライトフォローは、指定した被写体を自動で追いかけてくれる機能です。試したシーンでは全てトラッキングに成功し、追従が外れて手作業で直す場面もありませんでした。Vlogや自撮りをしたい方には、手放しでおすすめできます。

photo 「DJI Studio」でスポットライトフォローを使っているところ

今から360度カメラを買うならおすすめ でも買い替えは急がなくていい

 あらためて、Osmo 360 IIは扱いやすく、おすすめできる360度カメラです。明るい場所での8K/60fps撮影、逆光に効く前後独立露出制御、精度の高いスポットライトフォロー、自分で交換できるレンズなど、使ってこそ価値を感じられる進化がそろっています。いずれも数字上の変化以上に、撮影時の安心感や手間の軽減につながるものばかりです。これから360度カメラを選ぶ方にとって、有力な候補になるでしょう。

photo 社外品のアクセサリーを使うと、さらに運用しやすくなる

 一方で、画質面の変化は劇的ではありません。「高フレームレートの映像がどうしても欲しい!」という方を除けば、従来モデルでも十分ではないか、と感じることもありました。そのため、初代Osmo 360を持っている方は、急いで買い替えなくても大丈夫です。また、勉強を兼ねて360度カメラを試したいという方にも、初代Osmo 360をおすすめしたいと考えています。

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