Google Appsを高セキュリティのBlackBerryで利用可能に――バリューエンジンが法人向けサービス

» 2010年03月04日 16時32分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 バリューエンジンが、高度なセキュリティを保ちながらGoogle Appsの各種データをBlackBerry端末と同期して使えるようにする法人向けサービスを提供すると発表した。

 BlackBerryの特徴である高度なセキュリティポリシー設定を利用しながら、Google Appsを利用できるのが特徴。バリューエンジンがクラウド上で稼働するBlackBerry Enterprise Serverを用意するため、企業内にBlackBerry Enterprise Serverを設置する必要がなく、初期導入コストを抑えられるとともに、サーバ管理者不要でサービスを利用できるのも特徴の1つだ。

 これまでGoogle AppsをBlackBerryで利用するには、企業向けのセキュリティポリシーを設定できない個人向けサービス「BlackBerry Internet Serveice」を利用するしかなく、セキュリティポリシーの設定を行うためには、IBMのLotus NotesやMicrosoft Exchange Serverに対応するBlackBerry Enterprise Serverを導入する必要があるなど、高いセキュリティを確保しながらBlackBerryでGoogle Appsを利用する手段がなかった。

 バリューエンジンはこの点に着目し、Amazon EC2などのクラウド上にBlackBerry Enterprise Server環境を構築。400項目超の企業向けセキュリティポリシーを設定したうえでGoogle Appsを使えるようにした。

Photo バリューエンジンが提供するサービス(上)と、BlackBerry Enterprise Serverを導入した場合(下)のシステム構成

 バリューエンジンが用意するクラウド上で利用するため、専門知識を持つスタッフがいない企業でも導入が可能。利用者の増減にも迅速に対応でき、すでにGoogle Appsを利用している企業なら、申し込みから3営業日以内にBlackBerryを使い始めることができる。

 利用料金は初期費用が25万円で、月額料金は端末の数に応じた金額を支払う。なお、BlackBerry Enterprise Serverソフトウェアの購入代金と各端末の通信料金が別途必要となる。

月額料金
ユーザー数 料金
1〜99ユーザー 2300円/ユーザー
100〜199ユーザー 2100円/ユーザー
200ユーザー以上 1700円/ユーザー

 バリューエンジンではサービス開始に伴い、BlackBerry端末を最大3台、2〜3週間貸し出すトライアルサービスを実施。回線料金の負担のみで、BlackBerryでGoogle Appsを試すことができる。

■トライアルサービス概要

項目 概要
端末貸出台数 最大3台(BlackBerry Bold)
トライアル期間 2週間〜3週間
Google Appsライセンス 基本的には申し込み企業のメールアカウントを使用。持ってない場合はバリューエンジンが用意。
回線料金の負担 申し込み企業が負担(FOMA回線を持つ企業は、通常の回線契約にBlackBerry Enterprise SolutionかBlackBerry Dual Serviceを追加する必要あり。料金はいずれも1575円/月)
利用開始 申し込みから3営業日以内

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