バリューエンジンが、高度なセキュリティを保ちながらGoogle Appsの各種データをBlackBerry端末と同期して使えるようにする法人向けサービスを提供すると発表した。
BlackBerryの特徴である高度なセキュリティポリシー設定を利用しながら、Google Appsを利用できるのが特徴。バリューエンジンがクラウド上で稼働するBlackBerry Enterprise Serverを用意するため、企業内にBlackBerry Enterprise Serverを設置する必要がなく、初期導入コストを抑えられるとともに、サーバ管理者不要でサービスを利用できるのも特徴の1つだ。
これまでGoogle AppsをBlackBerryで利用するには、企業向けのセキュリティポリシーを設定できない個人向けサービス「BlackBerry Internet Serveice」を利用するしかなく、セキュリティポリシーの設定を行うためには、IBMのLotus NotesやMicrosoft Exchange Serverに対応するBlackBerry Enterprise Serverを導入する必要があるなど、高いセキュリティを確保しながらBlackBerryでGoogle Appsを利用する手段がなかった。
バリューエンジンはこの点に着目し、Amazon EC2などのクラウド上にBlackBerry Enterprise Server環境を構築。400項目超の企業向けセキュリティポリシーを設定したうえでGoogle Appsを使えるようにした。
バリューエンジンが用意するクラウド上で利用するため、専門知識を持つスタッフがいない企業でも導入が可能。利用者の増減にも迅速に対応でき、すでにGoogle Appsを利用している企業なら、申し込みから3営業日以内にBlackBerryを使い始めることができる。
利用料金は初期費用が25万円で、月額料金は端末の数に応じた金額を支払う。なお、BlackBerry Enterprise Serverソフトウェアの購入代金と各端末の通信料金が別途必要となる。
| ユーザー数 | 料金 |
|---|---|
| 1〜99ユーザー | 2300円/ユーザー |
| 100〜199ユーザー | 2100円/ユーザー |
| 200ユーザー以上 | 1700円/ユーザー |
バリューエンジンではサービス開始に伴い、BlackBerry端末を最大3台、2〜3週間貸し出すトライアルサービスを実施。回線料金の負担のみで、BlackBerryでGoogle Appsを試すことができる。
■トライアルサービス概要
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 端末貸出台数 | 最大3台(BlackBerry Bold) |
| トライアル期間 | 2週間〜3週間 |
| Google Appsライセンス | 基本的には申し込み企業のメールアカウントを使用。持ってない場合はバリューエンジンが用意。 |
| 回線料金の負担 | 申し込み企業が負担(FOMA回線を持つ企業は、通常の回線契約にBlackBerry Enterprise SolutionかBlackBerry Dual Serviceを追加する必要あり。料金はいずれも1575円/月) |
| 利用開始 | 申し込みから3営業日以内 |
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