電子書籍、6割超が「利用したい」調査リポート

» 2010年06月28日 22時17分 公開
[ITmedia]

 楽天リサーチと楽天が運営する楽天ブックスは6月25日、電子書籍に関するインターネット調査の結果を発表した。調査は6月9日から同10日にかけて、楽天リサーチ登録モニターの中から、全国の20歳から69歳の男女合計1000人を対象に実施したもの。

 電子書籍の認知度について聞くと、「やや知っている」が53.2%でトップとなり、「よく知っている」という回答と合わせ、合計72.7%が電子書籍にを認知していることが分かった。昨年9月に実施した同様の調査と比較すると、「全く知らない」が4.9ポイント減少している。

 電子書籍の利用意向については、「利用したことはないが、今後利用したい」が53.5%となっており、利用意向者の合計は64.3%と、前回調査より17.9ポイント増加した。他方で、利用したいとは思わないという非利用意向者の合計は、53.6%から35.7%と17.9ポイントの大幅減となった。

 電子書籍を利用してみたいと回答した人に、なぜ電子書籍を使いたいのかを聞くと、「何冊も書籍を持ち運ぶ必要がなく、手軽になるから」が64.5%で最多。また利用したいと思わないと回答した人に、その理由を聞くと「電子画面で文字を読むのが疲れるから」という回答が61.3%でトップとなった。

 回答者に保有する端末を聞くと、PCという回答が最も多く、89.7%に達した。以下、「携帯電話端末」が75.4%、「スマートフォン」が6.6%と続く。電子書籍を読むのに使用したい端末については、PCという回答が54.3%で最多となっているものの、「iPadなどのタブレット型多機能携帯端末」も42.3%と肉薄している。しかし、「キンドルなどの電子ブックリーダー専用端末」は9.3%に留まっており、iPadの知名度に比べ、日本においては期待値が低い結果となった。

 電子書籍の利用意向者に、専用端末がいくらであれば購入するかについて質問すると、「5000円以下」が38.7%で最多となった。また、電子書籍のコンテンツ購入については、「単品購入」の意向が75.6%を占めている。1アイテム当たりの購入価格は、「201円〜300円」が25.0%と最も多く、次いで「101円〜200円」が19.3%、「51円〜100円」が15.4%と続いた。無料が良いという回答は7.5%に留まり、優良なコンテンツは一定の価格を払ってでも利用したいという傾向が見られた。

 また電子書籍サービスの利用にあたって重要視するポイントを聞くと、「コンテンツ価格」が73.7%、「読みやすさ」が71.2%、「コンテンツの品揃え」が60.5%と並んでいる。また、電子書籍にどのような機能があると利用してみたいと思うかについては、「インターネット検索が出来る機能」という回答が59.3%でトップとなった。

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