“ママカワ主婦”の目利き力、携帯で収集――商品企画を支援する凸版の新サービス

» 2011年06月15日 19時39分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 凸版印刷は6月15日、“ギャルママ”をはじめとする若い主婦が企業の商品開発を支援する携帯サイト「MCRP(ママカワ・リサーチ・プレス)」(http://mcrp.jp)をオープン。主婦や若い女性向け商品を販売する企業をターゲットに、企画支援サービスの提供を始めた。


photo サービスイメージと携帯サイトの画面

 MCRPでは、同社が“ママカワ主婦”と呼ぶ「おしゃれも子育ても楽しむ若年主婦」を中心に会員化。会員らが投稿した商品アイデアや、アンケートの回答結果を分析し、企業に提供する。2012年度末までに、2万会員の獲得を目指し、売上は初年度10億円を見込む。すでに、ポプラ社の「ママ絵本大賞」、モバコレのECサイト「ミニコレ」に対するサービス提供が始まっている。

 ママカワ主婦は「商品のかわいさや、価格、実用性などに対するシビアな視点」を持ち、商品アイデアを生みだす力があるという。これまで、こうした主婦の意見を集約するにはグループインタビューなどの方法があったが、費用や時間がかかり、忙しい主婦にとっては参加が難しいものだった。一方MCRPでは、会員が携帯電話の写真やメールを通じて商品企画に対するアイデアを簡単に投稿できるようにした。

 企業には、会員からのアイデアを投稿者のプロフィールとともに提供。人気のママモデルや商品企画プランナーなどの意見も聞ける。そのほか、アンケート調査や、MCRPで独自に集めた情報の提供、会員のブログや雑誌などと連携した販促サービスも行う。

 会員には貢献度に応じて商品やサンプルと交換できるポイントを付与する。ポイントは、アイデアの投稿やアンケートの回答、ブロクなどを通じた情報発信に応じて与えられる。また、会員をスキルやブログの発信力などに応じて階層化し、上位の階層では、商品企画プランナーとしての立場や、ママモデルとして活躍する機会を提供する。人気ギャルモデルの小森純さん、ギャルママモデルの板橋瑠美さんらが所属するTwin Planetと連携し、会員のデビューを支援する。

 同社は今後、商品企画によるロイヤリティビジネスや、イベント運営、店頭販促ツールの制作、クロスメディア展開によるソリューションビジネスなども行っていく考え。

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