“2万円台で買える”iPhone対応の放射線カウンターが登場――米Scoscheが開発

» 2011年10月06日 12時00分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 “3万円台で買える”iPhone対応の放射線カウンター「RDTX-PRO」(メーカー希望小売価格3万4800円)で注目を集めた米Scoscheが、さらに安価な放射線カウンター「RDTX」を発表した。一部の機能を制限することで価格を抑え、2万円台(メーカー希望小売価格2万1000円)での販売を予定。販売はシネックスが担当する。

Photo RDTX-PRO(白)が好評だったことから廉価版のRDTX(黒)を投入(画面=左)。開発を手がけたジミー・ブッカイム氏と、ブランド戦略を担当するダグ・ブロードハースト(Doug Broadhurst)氏が製品を紹介した(画面=右)

 米Scoscheの放射線カウンターは、放射線の検出器にシリコン半導体を採用した製品で、iPhoneやiPod touchのDockコネクタに接続して利用する。大気中の放射線をセンサーで検出し、センサーから得られたデータをiPhoneのプロセッサで解析。その結果を無料のiPhoneアプリ「radTEST」に表示する。

 こうした製品では計測の精度が気になるところだが、米Scoscheで同製品の開発を担当したジミー・ブッカイム(Jimmy Buccheim)氏によると、米国政府の管轄下にある国立標準技術研究所(NIST)に認定された検査機関FLUKEがテストを行っており、精度が高い機器であるというお墨付きをもらっているという。

Photo 3万円台で買える”iPhone対応の放射線カウンター「RDTX-PRO」

RDTX-PROとRDTXの違いは

 すでに販売されているRDTX-PROは、大きく4つの特徴がある。1つは計測画面をプロ向けと一般ユーザー向けの2種類から選べる点だ。プロ向けの画面には専門家が収集するのに必要な各種の計測データを表示。一般ユーザー向けの画面にはメーター風の画面を採用し、危険度が直感的に分かるようにした。

Photo 左がプロ向け、右が一般ユーザー向けの計測画面。一般向けのメーター表示は米国の安全基準に準拠しており、日本の基準より厳しい数値になっているという

 2つ目はタイマー機能。大気中の低いレベルの放射線を正確に測定するためには、一定時間測り続けて平均値を出す必要があることからこの機能を用意した。同社によると、ガイガー管を使った場合は計測に最低でも10分くらいかかるが、RDTX-PROは1〜2分で済むという。

 3つ目は計測データの共有機能を備えている点だ。計測結果は、radTESTアプリを通じてTwitterやFacebook、Googleマップに投稿できるため、放射線カウンターを持っていないユーザーでもさまざまな場所の放射線量を把握できる。

Photo 計測結果はSNSやGoogleマップで共有可能

Photo アプリの地図画面から、投稿された放射線量のデータを閲覧できる

 4つ目はセンサー単体でも放射線検知器として使える点。センサー部分は単三乾電池(1本)を入れると単体で駆動し、1時間の累積線量が0.8マイクロシーベルトを超えた場合には、警告音とランプの点滅で通知する。

Photo RDTX-PRO(白)は、単体で放射線検知器として使える。単三乾電池1本で5〜6日くらい使えるという

 新たに投入するRDTXは、単体での放射線検知機能を省き、計測精度をやや落とすことで価格を下げている。ただ、精度については「RDTX-PROなら1分で測れるところが、RDTXでは3分かかる」(ブッカイム氏)といったように、計測時間は延びるものの同じ計測結果が得られるという。

新たに据え置き型も

 米Scoscheは、新たに据え置き型の放射線カウンターも開発した。コンセントに差して使う製品で、Wi-Fi機能を装備。本体のランプは放射線量に応じて緑、黄色、赤の3色に光り、放射線量が1時間あたり2マイクロシーベルトまで上がると警告音とメールで通知する。

 災害時などにコンセントがなくても使えるよう、単三電池2本でも駆動する仕組み。Wi-Fi機能を使い続けたままで、12時間程度は利用できるという。

Photo コンセントに差して使う据え置き型の放射線カウンターも開発。計測したデータはPCなどのWeb経由でも確認できる

photo radTEST

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