iPhone 5とGalaxy S III、電力コストが低いのは――米OPowerが調査調査リポート

» 2012年10月02日 16時08分 公開
[ITmedia]

 スマートフォンのバッテリーといえば、持ちが今ひとつで、あまりよい評判を聞かない。このスマートフォンのバッテリーを充電するのに必要なコストがどれくらいなのかを、米OPowerが調査した。

 米OPowerは、家庭向けに電力消費情報のリポートを提供するベンチャー企業。今回の調査では、スマートフォンの中でも人気が高いAppleのiPhone 5と、SamsungのGalaxy S IIIを使い、同社のラボでそれぞれの端末を充電するのに必要な電力を調べた。

Photo 人気のスマートフォン「iPhone 5」と「Galaxy S III」を比較

 調査では端末のバッテリーが0から100%になるまでにどれだけの電力を要したかを調べ、それをベースに同社の手法を用いて、年間の消費電力、電気代を割り出した。1日1回充電すると想定し、電力料金は米国の家庭向け平均料金である0.118ドル/kWhを用いた。

 調査の結果から、iPhone 5とGalaxy S IIIを比べると、Galaxy S IIIのほうが電気代が高いことが分かった。iPhone 5の充電に必要な電力量は1回で12.3Wh、年間にすると3.47kWhで、年間の電力コストは41セントとなった。対するGalaxy S IIIは1回の充電で12.3Whで年間では4.49kWh、コストにすると年間で53セントとなった。Galaxy S IIIの方がiPhone 5よりも12セント高く、米OPowerでは主な理由としてバッテリー容量の大きさを挙げている。

 他の家電やIT関連製品は、もっと電気代がかかっている。ノートPCは年間8.31ドル相当の電力を必要とし、デスクトップPCになると28.21ドルにはね上がる。42インチのプラズマテレビの電気代は41.13ドルだ。これを見るとスマートフォンの電気代は、しょっちゅう充電しなければならない割には、それほどでもないようにも見える。

 しかしOPowerは、スマートフォンの普及により、このカテゴリー全体として消費する電力量は相当な規模になると指摘する。iPhone 5が1億7000万台売れた場合、地球上にあるiPhone 5が今後1年間で消費する電力の総量は米国の平均的な世帯5万4000件が年間に消費する電力量に相当するとのことだ。

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