スマホ人気が世帯のガジェット支出に影響――Gartner調べ:調査リポート

» 2013年03月15日 16時36分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の人気が、消費者の購入活動を土台から変えているという。Gartnerが行った調査では、携帯電話への支出が増加する一方で、デスクトップ/ノートPCへの支出は減少していることが分かった。Gartnerでは「無線とポータブル端末へのシフトは技術ベンダーに脅威とチャンスの両方をもたらしている」とまとめている。

 Gartnerが3月14日に発表した、世帯における各種ガジェットへの年間支出を調べた調査レポートによると、2010年と比較して支出が増えているのは、携帯電話、テレビ、メディアプレイヤー(モバイル対応含む)など。携帯電話は2010年の平均支出額173ドルから2012年は289ドルと100ドル以上増加した。2012年の携帯電話の普及率は94%で、これはテレビの96%に次ぐレベルとなる。一方で、スマートフォンと並ぶモバイル端末の代表カテゴリーであるタブレットは、2010年の平均金額624ドルから2012年は503ドルに下がった。普及率は17%とまだ低いが、電子書籍リーダー(14%)、ネットブック(14%)を上回っている。

 Gartnerによると、アーリーアダプターのインターネットへのアクセス手段は、ノートPCから居間でくつろぎながら利用できるスマートフォンやタブレットへと変化しており、これが一般的な消費者にも浸透しつつあると指摘している。タブレット、電子書籍リーダー、ノートPC、デジタルカメラについては、普及率が上昇したにも関わらず支出額は減少しており、これについては、「価格の低下と技術性能の改善により受け入れが増え、複数台の購入を促進する」と述べている。

 なお、テレビとデスクトップPCは、2012年は買い替えサイクル(テレビは4年半、デスクトップPCは4年)の中間にあったという。今後、デスクトップPCやゲーム機などの“固定された端末”は、買い替えが先送りされたり、買い替えせずに利用されなくなるだろうと予想している。その上で、デスクトップPCやゲーム機メーカーは、携帯性のあるデバイスへのアップグレードの道筋をユーザーに示すことやブランディング活動により、自然減の対策をとることができると助言している。


 この調査は2012年の7月から8月にかけて、米国、英国、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)の合計6カ国の約8000人を対象に実施した。

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