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» 2009年08月04日 18時00分 UPDATE

最強フレームワーカーへの道:消せるボールペンと文庫本ノートを使う5つの理由

「4文字英語で最強フレームワーク」「四則演算の発想フレームワーク」でおなじみ、永田豊志さんの新連載「最強フレームワーカーへの道」。第1回はアイデア発想には必須のペンとノートを選ぶ際のポイントを解説します。

[永田豊志,Business Media 誠]

新連載のお知らせ

 「4文字英語で最強フレームワーク」「四則演算の発想フレームワーク」でおなじみ、永田豊志さんの新連載「最強フレームワーカーへの道」が誠 Biz.IDで始まります。愛用の仕事道具からWebマーケティングの極意、仕事に対する考え方まで、発想あふれる“ビジネスのヒント”をお届けします。


 これまで、何度も何度も手帳を変えてきた。システム手帳だけでもバイブルサイズ、そのスリム版、A5版などさまざまなものを使ってみたし、電子手帳も古くはPalm Pilot、ザウルス、SONYのCLIE、NTTドコモのSigmarion(懐かしい!)から現在のiPhoneにいたるまでPDAと呼ばれるしろものはひと通り試してみたものだ。しかし、残念ながらシックリくるものはなかった。また、Digital ink Pad & Pen Tabletなどのさまざまな手書きの読み取り装置も試したが、満足できるものはなかった。

 私の場合は、スケジュールはdesknet'sというグループウェアによって会社スタッフ全員で共有しているため、電子管理しているものを手書きで同期をとるのはナンセンス。なので、スケジュールだけはiPhoneで確認し、更新作業を行っている(残念ながら、このグループウェアはGoogleカレンダやMobileMeと同期させることができない。開発元にはぜひがんばってiPhoneアプリを出してほしいのだが……)。スケジュールはこれで良しとしよう。

 しかし、手帳の役目はやはりメモをとること。ミーティング内容の記録、自分のアイデア出し、提案書のシナリオ作りなど多彩な図表がストレスなく描けなくてはいけない。私自身は、ほとんどのメモを個条書きにはせず、いきなり図解やチャートにしてメモしている。そのほうが、複雑な構造でもパターン化しやすく、第三者に見せたときにも理解されやすい。そのため、後からPowerPointで作る提案書などにも転用しやすいわけだ。

ts_fw1.jpg メモの一例。ひたすら文字を書き付けるよりも、図解やチャートにしたほうが考えもまとまるし、相手にも理解されやすい

 そのため、手帳は真っ白なキャンパスで領域が広いほうがよい。その点、思考と同時的に図がかけないPDAはNGだし、大きさの割に紙面が小さいシステム手帳もイマイチである。システム手帳を開いた時に、センターのリングが邪魔で紙面のノド部分が描きづらいのもシステム手帳を使わない理由の1つである。

 結果、手帳コクヨの文庫本ノート(無地)となった。キャンパスノートも紙面が広いのが良いが、持ち歩くにはポケットなどに入らない。私は電車に乗っている時に片手に手帳を出して、思索にふけるのが好きなので、キャンパスノートは大きすぎる。

 文庫本ノートは価格(283円)も安くて、どこでも手に入る。最近はずっとこの手である。

ts_fw2.jpgts_fw3.jpg 普段は文庫本ノートに市販の手帳カバーをかけて使っている

 合わせて使う筆記具はどうだろうか? 私も昔は万年筆の書き味に憧れたこともあったのだが、現在は質実剛健。図解でメモをとる私としては、図解を描いている最中に何度も描き直す。そうでないと黒インクの上に黒インクで修正して、訳が分からなくなるからだ。そのため、現在ではずっとパイロットのフリクションボール(210円)を使っている。これは専用ラバーでこすると、温度変化によって筆跡がたちどころにキレイに消せる。消しカスが残らないのも気持ちが良い。一応、信書には使うなと注意書きがあるが、ほとんどのシーンでこれが活躍している。

 フリクションボールには0.5ミリと0.7ミリの太さが用意されているが、個人的には精密な図が描ける0.5ミリが使いやすい(極細0.4ミリという姉妹品もあり)。色も黒のほか、7色あるので黒、赤、青の3色を持ち歩いている。おかげで拙著の校正紙が汚くなることがなくなった。以前は、赤入れした文章が気に入らなくて、上から修正しているうちに、真っ赤で汚い校正紙になり、自分でゲンナリしたものだ。

ts_fw4.jpgts_fw5.jpg まずは思いついたままに書き込んでみる。フリクションボールなら修正したくなっても安心だ

 ここで、私が使う極めてシンプルな文具セットの特徴を述べておこう。

  1. 日常的に手に入りやすく、価格が安い(手帳ペンで500円以下)
  2. ミスの修正だけでなく、試行錯誤や後からアイデアを展開できる(私はメモの上からマインドマップを展開させる習慣があるので助かる)
  3. 消しカスや修正液の盛り上がりなど書き手のストレスを生じない
  4. 小さく軽量だが、描ける紙面が広く自由度が高い(ズボンのポケットに入る)
  5. 結果、ミーティングやアイデアの記録を図に残しやすい(図解メモのススメ)

 手帳とペン、合わせてワンコインで手に入る。そして、とてつもなく機能的だ。聞きながら図解にしていく私のようなトライアンドエラー型のメモ魔には特にうってつけである。

 残念ながら、大枚をはたいて購入した数々の高級文具は机にしまわれたまま、出番のない状態が続いている。

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

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 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com


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