「春のヘッドフォン祭2016」では、数は少ないものの据え置き型オーディオの新製品も見ることができた。今回はその中からエミライブースで参考展示していたカナダexaSound(エクササウンド)の“ネットワークブリッジ”「PlayPoint」をピックアップしよう。
「ネットワークブリッジ」という言葉は聞き慣れないかもしれないが、「LAN経由でデータを受け取り、デジタル出力するデバイス」を指す。例えば光デジタル出力が可能な製品ならAVアンプなどを接続してネットワークオーディオ再生が行えるほか、USB出力を持つ製品なら手持ちのUSB-DACを活用できる。「PlayPoint」の場合は後者で、同じexaSoundの「e22 mk2」や「e28 mk2」と組み合わせることができる。
「exaSoundの独自プロトコルを使用しているため、ジッターなしのビットパーフェクト伝送や、PlayPoint側からe22mk2のボリュームを操作するといった連携も可能だ。ただ、それでは接続できるDACが限られてしまうため、将来的にはUSB Audio Class 2.0で動作するようにして、他社製DACも使えるようにしたい」(エミライの島幸太郎氏)。
またLinuxベースのOSを搭載したPlayPointは、UPnPやOpenHome、RoonReady、MPD、HQPlayer NAA(ネットワークアダプター機能)といったネットワークオーディオの各種サービスとプロトコルに対応できる柔軟性が特徴。接続先(ストリームサーバ)によって自動的に動作モードを切り替える機能を持っている。またユーザーはその違いを意識する必要がなく、動作モードが変わっても同じDMC(デジタルメディアコントローラー)アプリで操作できるという手軽さも魅力だ。
「PlayPointには純正アプリがない。その代わりDLNA系の代表的なアプリについては動作確認を行う予定だ」(同氏)
PlayPointは近日中に正式発表される見込みで、販売価格は25万円前後になるという。
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