900i投入の効果はどう出たか〜3月契約者数速報

» 2004年04月07日 18時25分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 電気通信事業者協会(TCA)は4月7日、ブラウザフォンサービス契約数を含めた携帯電話/PHSなどの2004年3月の契約数を発表した。携帯電話契約数は97万8200増えて、8151万9700。

グループ名 2004年3月純増数 累計
ドコモ 41万2800 4592万6700
au(KDDI) 47万5700 1695万8800
ツーカー -9600 363万1800
ボーダフォン 9万9400 1500万2400
累計 97万8200 8151万9700
各キャリアの単月の純増数の推移

 3月にはドコモの3Gサービスの切り札、900iシリーズの4モデルが出揃った。その効果か、FOMAの純増数は72万3800と、2月の30万7700から倍以上の伸びを見せた。その結果、ドコモの月間純増数は2月の8万4400から41万2800と大幅アップ。“900i効果”の現れと見ていいだろう。

 とはいえ、首位はローエンドからハイエンドまで、多彩な端末ラインアップを揃えるauに、またしても譲った。純増数47万5700で、6カ月連続のトップが続いている。2003年度末の契約数の目標値、1682万契約も達成している。

単月シェア 累計シェア
NTTドコモ 42.2% 56.3%
au 48.6% 20.8%
ツーカー -1.0% 4.5%
ボーダフォン 10.2% 18.4%
各キャリアの単月シェアの推移

 2003年度のトータルの純増数は、auが290万9700でトップに立った。ドコモは206万5700契約と、auとは84万4000の差をつけられ2位に甘んじた。ボーダフォンは103万9100契約、ツーカーは-15万1500の純減となっている。

ようやく900iシリーズ効果が

 月間純増数ではauに敗れたものの、FOMAは72万3800契約を獲得するなど、ようやく900i効果が見えてきた。時期は未定ながら、F900iTやP900iVなどの派生モデルも控えており(2003年12月の記事参照)、6月には定額制プランも導入される(3月24日の記事参照)。2003年度末の240万契約を達成したFOMAの、今後の動きが注目される。

 auの3G、CDMA 1Xは純増数74万2800契約と依然好調。3月末には、幅広い層にWINの定額サービスの魅力をアピールする「W21H」を投入、4月にはBluetooth搭載のハイエンドモデル「A5504T」や、INFOBARの新色「ANNIN」を市場に送り込む。“選べる魅力”が純増数に結びつくかが見どころだ。

 ドコモのPDCとFOMAの純増数の推移
グループ名 2004年3月純増数(3G) 累計(3G)
ドコモ 72万3800 304万5100
ボーダフォン 5800 13万7700
au(KDDI) 74万2800 1350万9200

auの着うた、900万を超える

 auの着うた対応端末は、3月末で944万と1000万台に迫る勢い。EZアプリ対応端末も300万を突破した。ボーダフォンは、ムービー写メール対応端末が300万を超えた。

キャリア カメラ ムービー アプリ GPS 着うた Web
ドコモ 2427万3000 2341万 4107万7000
au(KDDI) 1173万 970万 323万(BREW) 821万 944万 1388万5700
ボーダフォン 1185万8900 301万2300 787万1600 1295万5700
 ムービーは撮影した動画をメールで送信できる端末を指す。ドコモのカメラ対応端末数はFOMAを除く。Webはボーダフォンは対応機種台数、ドコモとauは契約数。それぞれ各社広報部の提供データ

純減が続くPHS

 PHSはDDIポケットが7000の純増を果たした以外は、依然として低調。4月6日にはケイ・オプティコムがPHS音声電話サービスの新規受付を終了するなど(4月6日の記事参照)、音声サービスは縮小傾向が続く。

 ただ、ケイ・オプティコムもデータ通信サービスの「eo64エア」は継続するなど、PHSのデータ通信利用はまだまだニーズがある。各社ともここにフォーカスした戦略を強化している。

グループ名 2004年3月純増数 累計
DDIポケット 7000 289万6900
ドコモ -1万500 159万1900
アステルグループ -1万6000 64万6700
累計 -1万9500 513万5500

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