5分で分かる、今週のモバイル事情4月24日〜5月7日

» 2004年05月07日 23時04分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 今週は、ゴールデンウィークをはさんで2週分のモバイル事情をお届けする。

506i登場、続く「新機種」の影も

 ゴールデンウィーク前に発表され、注目を集めたのがドコモの「506iシリーズ」。「N506i」「D506i」「F506i」の3機種が発表された。

 ドコモにとって、「900iシリーズ」がフラッグシップ端末であるのに対し、506iシリーズは「25xから900iへステップアップしていくための端末」(iモード企画部のサービス戦略マーケティング担当主査増田智子氏)となる(4月27日の記事参照)。

 なお、ドコモの新機種として「N900iS」や「SH506iC」もJATE(電気通信端末機器審査協会)を通過している(5月6日の記事参照)。いつ市場に投入されるかは不明だが、こちらも注目度は高い。

決算も好調なau、これから「一休み」のドコモ

 KDDIとドコモが、相次いで2003年度の決算を発表した。

 au携帯電話の好調な純増(4月7日の記事参照)を、そのまま好決算につなげたのがKDDIだ。2兆8460億9700万円を売り上げ、経常利益は前年比42.5%増の2745億4700万円。2004年度も増収増益の計画を立てている。

 一方のドコモも好調。5兆481億円を売り上げ、前年比4.4%増となる1兆1029億円の営業利益を計上した(5月7日の記事参照)。営業利益、税引き前利益、当期純利益で過去最高を更新している。

 ただし、2004年度は料金の値下げやFOMAの販売コストの増加などから、減収減益を見込む。立川敬二社長は、「2004年度をボトム(底)に、その後は増収増益へ」と話した。

 ボーダフォンホールディングスの決算は、今月25日に発表される予定。業績を下方修正したほか(1月28日の記事参照)、通話割引サービスに変更を加えるなどしたが(4月20日の記事参照)、決算はどうなるか。

割引サービスも

 割引サービスが、いくつか追加された。ドコモは、自社提供のiモードサイトパケット無料化を拡大(5月6日の記事参照)。iモード料金の確認が、無料でできるようになった。

 auは、パケット通信料割引サービス「パケット割」を値下げ(4月27日の記事参照)。月額料金を1260円から1050円に値下げすると共に、無料通信料を840円から1050円に増やした。

携帯以外の「移動体通信」も

 携帯電話以外の「移動体通信」サービスの動きも目に付いた。

 鷹山は、DDIポケットとローミングを行うことを発表(4月27日の記事参照)。サービスの全体像はいまだ見えてこない部分も多いが、鷹山の高取直社長は「FTTHインフラに鷹山――DDIポケット連合が絡んでくるイメージ」とその将来像を語っている。

 英Vodafoneとフラリオンテクノロジーズは、「flash-OFDM」のトライアルを東京で行うことを発表した(5月7日の記事参照)。こちらはノートPCやPDAに専用PCカードを接続し、モバイルブロードバンドサービスを実現しようとするもの。最大伝送速度は下り3Mbps、上り900Kbpsという。

さて、来週は?

 来週の一大イベントは、東京ビッグサイトで開催される「ビジネスシヨウ2004」。ドコモ、ボーダフォンがブースを構える予定だが、KDDIは出展しない。

 ボーダフォンの動きはまだ見えていないが、ドコモは506iシリーズを展示してくる様子。ドコモが新端末を披露するという情報もある。

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