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» 2004年09月27日 05時25分 UPDATE

東京ゲームショウ2004:ケータイはゲーム機になりたい?

コンソールゲーム機の後を追うように進化してきた携帯電話。しかし900iでメジャーバージョンアップは最終。夏野氏は、「コンソールゲーム機を追っかけるステージは卒業」だとした。

[斎藤健二,ITmedia]

 ドコモの携帯は、ゲームと共に進化してきた。そして、今後携帯は、どのようにゲームと関わっていくのか。

 9月24日に開幕した東京ゲームショウ2004の講演で、ドコモ プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏が、今後のゲーム戦略を話した。

ゲームをベンチマークに進められた端末開発

 「503iでJavaを導入して以来、端末開発はゲームをベンチマークにスペックを決めてきた。900iのスペックを決めるときに指示したのは、とにかくドラクエとFFができるようにすること」(夏野氏)

 ドラクエとFFが必要とするスペックから逆算して、ヒープメモリやスクラッチパッドの容量を決めていったという。

 ドコモは、Javaのゲーム以外への利用を模索し続けており、iモードFeliCa携帯ではFeliCaチップへのアクセスにJavaを使っている。しかし、NECのモバイルターミナル事業部長である田村義晴氏が言うように「Javaはニアリーイコール、ゲーム」だ。ゲームを中心に新機種を企画していく戦略は、これまで見事に成功を収めてきた(9月24日の記事参照)

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夏野氏によると、iモードのゲーム市場規模は、503i登場直後の月額2億円から、以降ぐっと伸びて月額15億円に達したという。年間にして180億円。「3キャリア合わせれば、200億円以上の規模になる」(夏野氏)
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iモードゲームサイト契約数。505iシリーズ以降、端末の高機能化で、一人がプレイするゲーム数が増えたと夏野氏は分析。現在、600万人くらいのユーザーがゲームをしているという

901iでは、ゲームは二の次に

 それでは、900iの次の機種では、ゲームはどのように位置づけられるのだろうか。

 「900iでプレイステーション/コンソール機のレベルまで来て、1ついい成功パターンができた。ただし(次に出す)901iシリーズでも付加機能は付けていくが、ゲーム機ビジネスをやるつもりはない。あくまで携帯電話だ」

 夏野氏は以前、「携帯電話のマルチメディア化も行きつくところまできた」と話したことがある(2月20日の記事参照)。ゲーム機能をアップさせることで、多くのユーザーを引きつけてきたドコモの携帯電話だが、その進化も、900iが最終メジャーバージョンアップになりそうだ。

 「コンソールゲーム機を追っかけるステージは卒業。共存を図るステージに入ってきた。コンソール、アーケード、PCなどと、どんどん連携していきたい」

 アーケードゲーム機と携帯を連携させる公式サイトは、すでに6サイトあり、12万人が利用しているという。携帯単体のゲームというよりも、ほかのゲームプラットフォームと連携を図るというのが、現在の戦略。これは、同社がFeliCaを軸に掲げる“リアル連携”の流れにも沿ったものだ。

ゲームプラットフォームとしての、今後の携帯は?

 昨今、携帯電話向け3Dチップが次々と発表されている(9月22日の記事参照)。これらはもちろんゲームプラットフォームとして、携帯の機能を強化するものだ。ドコモがゲーム機能の強化に積極的でないとすると、こうした新機能の搭載は難しいのだろうか。

 夏野氏は、ドコモとしては積極的にゲーム機能を進化させるつもりはないが、CPUスピードやメモリ容量などは、技術の進歩に従って増大していくと説明する。「つまり、勝手に進化していくが、それは意図しているわけではない」。

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