オールBREW端末にらんで〜日立ソフトBREW GUI開発ツール

» 2004年11月16日 13時42分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 日立ソフトは11月16日、BREW3.1に対応した携帯向けGUI開発支援ツール「anyWarp for BREW」を11月17日から発売すると発表した。狙いは、メールやWebブラウザといった携帯組込ソフトウェアのBREW化促進だ。

オールBREW端末へ向けて

 BREWは、国内ではKDDIが採用するアプリケーションプラットフォーム。基本的にQualcomm製チップ上で動作し、OSのような役割を果たす。

 これまでゲームなど、ダウンロードアプリケーションの開発に使われることが多かったが、最近では携帯電話の組込ソフトウェアのBREW化が進められている。携帯開発におけるソフトウェアの比重が大きくなってきたことから、組込ソフトウェアをBREW化して、各端末の互換性を増やし、ソフト開発の負担を軽減するのが狙いだ。既にKDDIはメールやWebソフトをBREWベースで開発していく方針を明らかにしている(4月28日の記事参照)

 これまでQualcommチップは、KDDIなどCDMA2000陣営が主に採用してきたが、QualcommがW-CDMA市場への注力を始め(11月2日の記事参照)、ドコモにもQualcommチップの提供を始めることがBREW普及の追い風となっている(10月7日の記事参照)

 日立ソフトは、今回のGUIツールの狙いを「メインターゲットは、組込型のBREWアプリケーション」だと言い切る。販売先も、通信キャリアや端末メーカーを想定している。

 「端末メーカーが、オールBREW端末に向けて開発を進めている。特に、(Qualcommチップを使って)W-CDMA端末を開発するメーカーは、ネイティブのアプリを(BREWに)変更せざるを得ない。そうしたユーザーがターゲット」

BREW開発の弱点を克服

 ニーズの高まるBREWだが、これまでの開発環境には課題もあった。「VisualBasicのような画面レイアウトツールがなかった。ペイントソフトで絵を描き、座標を手で書き写さなければならない。仕様変更に非常に手間がかかった」と日立ソフト。

 同社のGUIツールを使うことで、画面レイアウトの編集や、部品の外観を整理するデコレータの編集、リソースファイルの編集がが容易になるという。また、これまで「Officeソフトを使って数カ月」(日立ソフト)かかっていた画面遷移図の作成をサポートするVSF(Visual Screen Flow)機能も搭載した。これによりグラフィカルに画面遷移を設定し、そこからソースコードを出力することができる。

画面遷移図をグラフィカルに記述でき、接続する矢印を変えればソースコードにも自動的に反映される。各画面部品の編集も画面上から容易に行える

 GUIを活用したツールを使うことで、「定量的な算定はまだだが、開発ステップ数削減効果は実感できる」(日立ソフト)。同ツールは、Qualcommが提供するBREW3.1 SDKとUI Toolkitを組み合わせて利用する。現行の端末が搭載しているBREW2.1対応のアプリケーション開発には利用できないが、2005年半ばからの登場が見込まれるBREW3.1対応端末開発での需要を見込む。

 価格は年間使用権契約で、1ライセンスあたり100万円弱を想定している。キャリアや端末メーカーから、アプリケーション開発やコンサルティングを受託し、初年度5億円の売上げを目指す。

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