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» 2004年12月13日 12時16分 UPDATE

“WINのコンセプト”を形に〜「W21CA」 (1/2)

1X端末はカメラだった。WIN端末は別のコンセプトでいく──。最も重視したのは、ワイドQVGA対応の2.6インチ液晶だ。WIN端末最後発となるカシオに、新端末「W21CA」について聞いた。

[斎藤健二,ITmedia]
casio1.jpg

 「1X端末では、カシオはカメラ付きだけに終始してきた。このユーザーをどうやってWINに持っていくか。延長線だけではダメ」

 カシオ計算機がついに1X WIN端末を投入する。その基本コンセプトを、カシオ日立モバイルコミュニケーションズ戦略推進グループの石田伸二郎チームリーダーは、こう話す。

 振り返ってみれば、2002年の1X端末1号機で、au初のカメラを搭載(2002年3月11日の記事参照)。その後、100万画素200万画素、そして320万画素とカメラ機能のトレンドリーダーだったのがカシオだ。カメラ付き端末の流行にぴったりと乗り、着実にファンを増やしてきた。

 そのカシオが、WIN端末「W21CA」ではカメラではない、別のコンセプトでチャレンジをかける。WINならではのコンセプト、それは何だったのか。

携帯はカメラの“次”へ

 W21CAはいくつもの特徴を持つ。

  • 同社初の回転2軸ヒンジ
  • 2.6インチのワイドQVGA液晶
  • インターネットフルブラウザOpera搭載
  • ASF動画再生機能
  • 202万画素AF付きカメラ
  • 着うたフル対応

 この中でも、カシオが最も重視したのは“ディスプレイ”だった。

 「携帯の機能のほとんどが液晶を使う。表示を良くすると全員が恩恵を受ける」(石田氏)という考えから、W21CAの各スペックが決まっていった。

 W21CAのワイドQVGA液晶は、携帯最大サイズの2.6インチ。携帯用としてこれまでにないサイズで、W21CA専用にカシオが開発したHAST液晶を使っている(9月21日の記事参照)。従来の最大サイズだった2.4インチと比べても、その大きさが際だつ。まさに“携帯に収まる最大サイズ”というに相応しい大きさだ。

キャリア 端末 液晶サイズ
KDDI W21CA 2.6インチ
KDDI W21T 2.4インチ
KDDI W22H 2.4インチ
KDDI W22SA 2.2インチ
ドコモ SH901iC 2.2インチ
ドコモ F901iC 2.4インチ
ドコモ N901iC 2.3インチ
ドコモ P901i 2.2インチ
ドコモ D901i 2.4インチ

 液晶サイズをアップさせても、持ちにくくはなっていない。横幅は51ミリと他機種と同等だ。理由は、横幅を従来の2.4インチサイズと同サイズのまま、上下方向を伸ばしたワイド液晶を採用したから。これまでの携帯は、基本的に4対3の縦横比だったが、W21CAはワイドテレビに近い15対9の比率を採用。解像度は、400×240ピクセルとなっている。

casio4.jpg QVGAサイズの液晶をワイド型に引き延ばしたのがW21CAのディスプレイ。ワイドテレビは16対9といわれているが、実際には15対9の比率が多い。それに縦横比を合わせた

液晶を大きくしたいがための回転2軸ヒンジ

 形状を従来の折りたたみ型から変え、回転2軸ヒンジとしたのも、液晶を大きくしたかったがためだ。「2軸ヒンジにしてカメラを裏側に。液晶を大きくしたかった」(石田氏)

 液晶の裏面にカメラを搭載している端末を見ると、カメラの位置と液晶の位置がずれているのが分かる。カメラモジュールは厚みがあるため、液晶と重ねてしまうと分厚くなってしまうためだ。W21CAはそれを避けるため、カメラをダイヤルキー側に。上ぶたには何もパーツを付けず、とにかく液晶を大きくした。カメラを裏側に付けた結果、撮影のためには回転2軸ヒンジが必要になった。

 カメラ自体はAF付き202万画素CCDと、1X端末「A5406CA」の320万画素からスペックダウンしているが、性能が向上した部分もある。「光学性能は(200万画素モデルの)A5407CA相当。ただしオートフォーカスのレスポンスも向上したし、プレビュー時のフレームレートも向上している」(石田氏)

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