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» 2005年05月26日 03時39分 UPDATE

“疑似タブブラウザ”が便利──「N901iS」のフルブラウザを試す (1/2)

フルブラウザを搭載した「N901iS」は、タブブラウザ的な使い方が可能。携帯で撮った写真のアップロードに対応、ニューロポインタも使いやすさに貢献している。

[坪山博貴,ITmedia]

 901iSシリーズでは唯一、歴代のiモードの音声端末では初のフルブラウザ搭載機となるNEC製の「N901iS」(機種別記事一覧参照)。載っているのはACCESS製の「NetFront」だ(5月9日の記事参照)。ザウルスなどのPDAにも搭載された実績があり、組み込み機器向けブラウザとして定評がある。

 Macromedia Flashなどには対応しないが、そもそも携帯電話の小さな画面では無理も多く、Flash自体PC向けではバージョンアップも割と頻繁なので、ブラウザ機能としての対応は無理があるのだろう。

 フルブラウザの見やすさを意識したためか、液晶ディスプレイは「N901iC」の2.3インチから2.5インチに拡大。QVGAより25ピクセル縦長のQVGA+液晶はN901iCから継承されたものだが、サイズが大きくなったため視認性は向上している。

 auのフルブラウザ搭載機「W21CA」が搭載している縦400ピクセルの2.6インチ液晶に比べると、若干控えなスペックともいえる。しかしその分、ボディサイズは一般的なFOMAと同程度に抑えられ、持った感じで“大きい、ゴツイ”という印象は受けない。重さも123グラムと、N901iCからは4グラム増にとどめた。AF付きメガピクセルカメラと2.5インチ液晶を搭載しながらこのサイズに収めた点は評価したい。

 ブラウザのレンダリングモードは2種類とシンプル。PCでの閲覧と同様にレンダリングを行い、上下左右のスクロールでWebページ全体を閲覧するモードと、横スクロールが不要なサイズに画面を再構成するモードだ。後者では横に長いグラフィックなどはディスプレイに収まるように縮小表示されるが、前者では画像を縮小表示する機能はない。

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 これはITmediaのトップページを表示したところ。左が横スクロール不要なモード、右が上下左右のスクロールでサイト全体を閲覧するモード。後者は画像がオリジナルサイズで表示される


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 ソーシャルネットワーキングサイトの「mixi」を表示。縮小されるのが画像だけなのがよく分かる。mixiは携帯電話からのアクセスにも対応しているが、機能が大幅に制限されるため、フルブラウザでのアクセスが役立つ

 フルブラウザの利用にあたっては、NEC製FOMAに搭載されてきたニューロポインタが役に立つ。画面にカーソルが現れ、決定キーを上下左右にずらすことで、PCのマウスのような操作性を実現する。スクロールにもリンクのクリックにも利用できるため、PCでのブラウジングにかなり近い感覚で操作できるのだ。これまでニューロポインタの必然性を感じたことはなかったが、フルブラウザの利用については、方向キーより利便性が高い印象を受けた。

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 リファラーにも対応する。またリファラーに関する設定も可能だ

 なおフルブラウザでダウンロード可能なファイルサイズは300Kバイト、アップロード可能なファイルサイズは80Kバイトとなる。端末のカメラで撮った写真をブログなどにアップできるのも便利。圧縮率を高めに設定すれば、VGAサイズの画像もどうにかアップロードも可能だ。

sa_fb4.jpg
 ファイルの送信は最大80Kバイトと少々制限が大きい。試してみたところ、QCIF(352×288ピクセル)で撮影した静止画はほぼすべて送信可能。VGAの静止画は、データサイズによっては送信できないものもある。送信できないファイルは「Not Avelable」と表示される

擬似タブブラウザ的な利用も可能

 従来のケータイ向けフルブラウザと異なるのが、複数のページを同時に展開できる点だ。いわゆるタブブラウザ的な機能で、複数のページ間はメニューで任意のページを選択可能。左ソフトキーを押せば順に切り替えることもできる。ページの切り替えはほぼ瞬時に行われ、ストレスを感じさせない。

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