ケータイ小説の「女王」が企業から注目される理由(3/3 ページ)

» 2005年06月10日 20時28分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 この理由は、携帯サイトのビジネスモデルと密に関わっている。

 携帯サイトは月額契約者を増やすことで安定した収益を確保できる。しかし、解約率の高さに悩んでいるサイトは多い。着メロのサイトを例にとると(2004年9月9日の記事参照)、ユーザーは着メロサイトに入会後、目当ての曲をダウンロードするとすぐ退会してしまう。これでは、サイト運営が不安定になる。

 この打開策として、携帯サイトを「メディア」化して、継続的なアクセスを見込むという方法がある。この手段として、しばしば選ばれるのが「ケータイ小説」というわけだ。

 「半年とかの期間で連載をして、ユーザーを引っ張りたい、と言われる。うちの商品に絡めたケータイ小説を書けないか? といわれることもある。例えば、化粧品をテーマにした作品とか……」

 内藤氏は、こうした要望に無条件に応じることはないと断りつつも、サイトの“マーケティング手法”としてケータイ小説が注目されていることを認め、その状況を肯定する。

 「書き手がいないので、企業が探している状況。今後ますます需要は出てくるだろう」

 内藤氏は、出版業界の不況もあって30代の作家仲間に「苦しんでいる連中も多い」と話す。こうした作家は、ケータイ小説の可能性が開けてくるなら積極的に関わりたいと望んでいるという。

 立ち上がり始めたケータイ小説で、「これからも頑張ってジャンルを築いていきたい」。内藤氏はそう、意気込みを話した。

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