シンガポールで「携帯向け地デジ」を体験する:Nokia Connection 2005

» 2005年06月15日 09時59分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 フィンランドのNokiaは、6月13日からシンガポールで開催している「Nokia Connection 2005」の開幕に合わせて、「Mobile TV」の実験サービスを行っている。DVB-H方式を採用した携帯向け地上デジタル放送サービスで、会場では「Nokia 7710」のきょう体にデジタル放送チューナーを内蔵し、実際に放送を受信してみせていた。

Photo 映像を受信したところ。受信アンテナは「背面の電池パックのところにユニットが追加されている」とのこと

 Nokiaが、シンガポールのMediaCorp、MobileOneと協力して試験サービスを実現した。6月13日から17日までの限定サービスで、6チャンネルが視聴可能になっている。「シンガポールでは既にバスやタクシー、各家庭でデジタル放送が視聴可能。今回の試験ではさらに、“いつでもどこでも”デジタルテレビが見られるようになる」(Nokia)

Photo サービスのシステム構成

エリアカバレッジは?

 端末を持っていて気になるのが、受信エリアはどれくらいかという点。これを実証すべく、Nokiaは報道陣をシンガポール市街や港湾に連れ出して、広いエリアカバレッジをアピールした。

Photo 記者とNokiaスタッフが遊覧船に乗り込み、受信感度をチェックした
Photo 6月のシンガポールは蒸し暑い。まわりの風景も、どこか南国を思わせる

 実際にあちこちで受信してみるが、電波の入りは上々。日本のアナログ放送携帯のように「アンテナの向きを変えて映りを良くしようと試みる」手間はいらない。

 視聴できる6チャンネルのうち、2チャンネルがライブ放送で、あとの4チャンネルは蓄積型コンテンツ。「ライブ放送は、実際の放送から10秒ほど遅れて表示される」(説明員)とのことだった。

Photo テレビ機能を選択すると、まずRealPlayerを起動する画面になり、続いてテレビ映像が映る
Photo 実際の映像。画面はフルスクリーンにすることもできる

 画質面では、映像ビットレートが1チャンネルあたり230Kbps。帯域上の限界もあるため、驚くほどきれいというほどではない。印象としては“そこそこ見られる”といったところだ。なお、音声は別に40Kbpsが割り当てられており、こちらは終始クリアに聞こえストレスもなかった。

 説明員によれば、今回のサービスでは映像コーデックにH.263を利用した。しかし本サービスでは画質面で優れるH.264を採用する予定だ。本サービス開始は「2006年の初めになるだろうか」とした。

Photo シンガポール名物、マーライオンが記者たちを歓迎してくれた。ちなみに、この間もDVB-Hの電波は途切れることがなかった

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