今回は気になる画質にいきましょう。“カメラとして”の本格的な評価は、近々掲載の荻窪圭氏のレビューを参考にしていただくとして、サンプルカットを見てください。
auユーザーの参考になるよう、前機種「W21T」、CMOS採用ながら200万画素の「W31S」、カメラに定評のあるカシオの「W21CA」の3機種を比較に使いました。それぞれ右側は一部分を原寸大に拡大したものです。
これは市街地です。空が白く飛んでしまっているところや解像感に注目してください。こう並べてみると、各端末でけっこう方向性に違いがあるものですね。
次はマクロ。花を撮ってみました。W21TとW31TはAF機構がないため、マクロモードに切り替えて撮っています。この距離では、W31Tはピントの合い方が微妙です。ノイズもかなり乗りました。マクロモードにしないで撮ったほうは、少々ノイズが少ないようです。絞りを絞った影響でしょうか。
最後にマクロで関東地区のau総合カタログ7月号を撮ってみました。距離によってはピントが合いますが、近すぎると苦手です。10センチならばきれいですが、5センチの場合ピンが来ていない印象です。
ちなみにQRコードの読み取りについては何の問題もありません。BREWのQRコードリーダーが優秀なこともあってか、読み取りにくいということはありませんでした。
全体の印象としては、CCDになったからといって画質の向上を期待しないほうがいいということ。またマクロモードにするとシャッタースピードが遅くなる印象があります。Exifデータにはシャッタースピードが記載されませんので、あくまで体感ですが。そのため横向きにして両手でしっかり支えないと、屋内でメモ代わりに文字を撮ろうとするとブレてしまって辛いことがありました。
画質にさえ期待しなければ、それなりに気軽に撮れるカメラだと思います。200万画素相当なので、デジタルズームが使えること、そして撮ったあと拡大して再生(再生ズーム)できることが便利な点です。この再生ズームについては、またのちほど。
W31T |
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