調査リポート
» 2005年12月12日 12時37分 UPDATE

+D Voice:携帯料金、何をどのくらい安くすべき?

携帯キャリアの料金体系には、それぞれ特徴がある。ユーザーが求めているのは「どんなサービス」を「どのくらい」低料金化することなのだろうか。

[ITmedia]

 「来年には番号ポータビリティも導入されるし、新規参入事業者の存在もある。当然、さらなる料金値下げはあるだろう」

 11月29日に開催された「mobidec 2005」会場で講演を行ったNTTドコモ コンテンツ&カスタマ部コンテンツ担当部長、山口善輝氏は上記のような言い回しで、料金競争に挑む構えを見せた。新料金体系で勝負に出るキャリアも増えつつあり、事業者同士の争いは激しさを増している。

 それでは、何のサービスをどのくらい安くすればユーザーに喜ばれるのか。それを探ろうというのが、今回の調査の主旨だ。

各キャリアによって異なる「料金体系のポイント」

 携帯キャリアを見渡した場合、料金体系は当然ながらそれぞれ異なる。ポイントは、完全な横並びで比較できるものではなく、それぞれ特徴があるということだ。

 auのウリは、やはりデータ定額サービスだろう。ドコモのデータ定額に比べて敷居が低く、比較的低額でパケット使い放題を実現しているのが特徴だ。これを背景に着うたフルや動画配信サービス「EZチャンネル」などを積極展開しており、データ通信の分野で一定の評価を確立している(11月24日の記事参照)

 もっとも、ほかのキャリアも負けてはいない。ボーダフォンは「3つの定額」と呼ばれる割引サービスを次々と実施。11月1日からは家族間通話を定額にするサービスと、4つ目の定額サービスにあたる「LOVE定額」(10月11日の記事参照)を実施し、ユーザーからの注目を集めた。実際に効果も出ており、電気通信事業者協会(TCA)が発表した11月の契約者数ではボーダフォンが約5万7000の純増を記録しており、“巻き返し”の体制に入っていることをうかがわせる。

 ドコモも11月から新料金プランを導入して攻勢をかけている(7月29日の記事参照)。長期契約ユーザーを対象にした「いちねん割引」の割引率を最大25%に上げたほか、「ファミリー割引」との併用で最大50%の割引きを実現するなど、値下げをアピールしている。併せて、時間帯や距離、通話先によって異なっていた区分も廃止し料金体系を分かりやすくした。

 移動体サービス低料金化の仕掛け人である、ウィルコムも忘れてはならない。同社はいち早く音声定額を導入しており、これが同社の契約者数拡大に寄与した(8月5日の記事参照)。内容も、月額2900円でウィルコム端末同士の通話が定額、Eメール利用も定額という、極めて分かりやすいスタイルを採用(3月15日の記事参照)。携帯キャリアに圧力をかけている。

 このように各キャリアとも、一口に低料金サービスといっても得意とする分野、不得意とする分野がある。最近話題になった音声定額を例にとってみても、ウィルコムとボーダフォンは素直に「通話サービス」を定額化しているが、ドコモはトランシーバースタイルで会話する新サービス「プッシュトーク」で音声定額を実現するという、変則的な方式を採用(10月19日の記事参照)。auは音声定額をまだ打ち出していない。

 家族単位で同一キャリアに加入すると料金が割り引かれる「家族割引」サービスは、各携帯キャリアが提供している。しかし、ボーダフォンでは副回線しか割り引きにならないのため、注意が必要だ。ほかにも、ドコモとボーダフォンは無料通信分の『翌月繰越』に対応しているが、auはしていない、あるいはドコモとauは余った無料通信分を家族で分け合えるが、ボーダフォンは消えてしまう……などなど、よくよく見れば各種の違いがある。

 こうした状況を踏まえると、「料金が安いキャリアはどこ?」と聞かれた際に、ストレートに答えることは難しいのが現状だ。逆に、印象としてユーザーが“安い”と思えるサービスは何なのか、またどの事業者が“安いキャリア”という印象を与えているのか。それらを踏まえて、新規事業者も含めたキャリアはどんな低料金サービスを推進していくべきなのか。

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