ドコモ、デザイナーズ携帯「702iシリーズ」

» 2006年01月17日 13時41分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 NTTドコモは1月17日、著名デザイナーとコラボレーションした“デザイナーズ携帯”3機種を含む、「702iシリーズ」5機種を発表した。2月以降順次発売予定で、価格は未定だが、「701iよりコストは当然下げていく」といい、701iより低価格になることも示唆した。東京・表参道の青山スパイラルビルでは、702iシリーズ5機種の展示を1月22日まで行う。

701iシリーズに続く「デザイナーコラボ携帯」

 モデルを使ったファッションショー形式で発表を行った「701iシリーズ」に続き、今回も4人のデザイナーが開発に携わり、名称には“iD”が付いている。富士通製「F702iD」は平野敬子氏および工藤青石氏、NEC製の「N702iD」は佐藤可士和氏、シャープ製の「SH702iD」は松永真氏がデザインを行った。著名デザイナーは付いていないが、「D702i」ではストレート型を採用した。ボディのバリエーションの高さが特徴の1つだ。

左から89グラムとFOMA最軽量の「SH702iD」、プッシュトークを備えた「P702i」、FeliCa搭載の「F702iD」、「N702iD」、ストレート型の「D702i」

 シリーズ全体の特徴は、サイズのコンパクトさ。902iシリーズが120グラム前後だったのに対し、「SH702iD」は89グラムとFOMA最小最軽量。ほかの機種も「P702i」が98グラム、「D702i」が100グラムと軽量になっている。

701i/702i/902iのサイズ・重さを比較したグラフ。902iシリーズの平均が、95.8cc(体積)/119グラム(重さ)だったのに比べ、702iシリーズは89.5cc/103gと小型軽量化している

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機能さまざま、端末バリエーションを充実させる

 初の普及版FOMAである「700i」シリーズ(2005年2月2日の記事参照)、iチャネルサービスを開始し、ドコモ初のデザイナーコラボ端末「P701iD」を投入した「701i」シリーズ(2005年8月2日の記事参照)に続き、702iシリーズは「第3世代目の70xシリーズ」という位置づけになる。

 FOMA契約者数2013万契約のうち、70xシリーズの契約者数は約421万(2005年12月末現在)。立ち上げから1年が経ち、90xシリーズの廉価版ではなく、70xシリーズならではのブランドを立ち上げる時期に入った、という認識だ。「702iで、端末のバリエーションが広がった。ユーザーの方のライフスタイル、ニーズに合った携帯を提供することが目的」(NTTドコモプロダクト部の永田清人氏)

70xシリーズの契約数

 機能が一律でない点も今回の702iシリーズの特徴だ。「P702i」はプッシュトークに対応。「F702iD」は70xシリーズで初めてFeliCaを搭載し、トルカ対応、モバイルSuica対応のほか、ドコモクレジットカードアプリ「iD」をプリインストールした初の機種になる。

 全機種で搭載している機能が、プッシュ型コンテンツ配信サービスの「iチャネル」だ(2005年8月2日の記事参照)。701iシリーズの発売と同時にサービスを開始し、現在の契約数は70万契約。「予想を超えるペースで順調に伸びている」(NTTドコモ)とする。

iチャネルは全機種で搭載しているが、それ以外は様々だ。ミュージックプレイヤーはSH702i/N702i/P702iが搭載。プッシュトークはP702iのみ、FeliCa機能はF702iのみ、指紋認証やICカードロック機能などのセキュリティ機能はN702iD/F702iD/D702iが搭載している。また、外部メモリスロットを持つのはN702iD/SH702iD/P702iの3機種

 機能を多様化することによって、一部の機種は90xシリーズに近い高機能端末に仕上がっているが、「90xシリーズはハイスペックで、プレミアム感がある端末。702iシリーズは、自分なりのこだわりで携帯を選びたい人向けの、こだわりのあるラインアップ」(NTTドコモマルチメディアサービス部の増田智子氏)と違いを説明した。

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