イー・モバイル、追加増資を完了──必要な資金をすべて確保

» 2006年05月31日 23時28分 公開
[ITmedia]

 イー・モバイルは5月31日、6月を期限とする追加増資が完了したと発表した。予定額を上回る約273億円の増資を確定し、資本金と資本準備金の合計は1432.1億円(うち資本金は717.5億円)になった。

 イー・モバイルは、イー・アクセスが携帯電話事業に新規参入するにあたり設立した子会社。当初は全額出資だったが、その後TBS(2005年8月31日の記事参照)や吉本興業(2005年11月10日の記事参照)、三井物産、米Goldman Sachsグループ(4月5日の記事参照)など各社からの出資を受けている。増資完了後のイー・アクセスの持分比率は46.2%。

今回の増資の割当先
割当先 出資額
Temasek 120.0億円
Goldman Sachsグループ 68.0億円
イー・アクセス 50.0億円
その他 34.8億円

 今回の増資で注目されるのは、シンガポール政府により設立されたアジア最大級の投資会社Temasek Holdingsが120億円を引き受け、イー・モバイルの第3位の株主となったこと。同社はシンガポールのSingapore TelecomやMediaCorp、Singapore Technologies Telemedia、タイのShin Corporationといったアジアの通信/メディア企業への投資実績がある。

 今回の追加増資の結果、4月5日に発表した2200億円の借入金(4月5日の記事参照)と合わせ、イー・モバイルが事業計画上必要としていた3600億円超の事業資金はすべて確保できたという。

 割当増資後の持分比率は以下の通り。

株主 持分比率
イー・アクセス 46.2%
Goldman Sachsグループ 24.9%
Temasek 7.0%
東京放送(TBS) 6.6%
Woodperkerグループ 3.5%
New World TMT Limited 3.5%
三井物産 2.9%
その他 5.4%

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