W-ZERO3メールの使い勝手は──「W-ZERO3[es]」「W-ZERO3[es]」の“ここ”が知りたい(7)

» 2006年07月25日 19時13分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

質問:W-ZERO3メールの使い勝手は

 W-ZERO3[es]では、Windows Mobile標準メール機能として「Pocket Outlook」をカスタマイズしたものが搭載されるが、新たにオリジナルのメールソフト「W-ZERO3メール」が追加された(7月4日の記事参照)

 W-ZERO3メールではウィルコムEメールの自動受信や一般的なEメール(SMTP/POP3)の送受信、TODAY画面への情報表示など、Pocket Outlookのメール機能でできることはほぼカバーしている。W-ZERO3メールではPC用Outlookとの同期や、IMAP4サーバーへの接続は非対応となっているが、個人用途であればどちらもさほど重要ではないだろう。

PhotoPhoto 「W-ZERO3メール」の操作インタフェース。縦長画面では上に送受信トレイ、下にメール一覧、横画面では左に送受信トレイ、右にメール一覧となる。トレイと一覧の移動は、トレイから一覧が[センター]キーまたは[右]キーだが、一覧からトレイへが[左]キー。但しトレイ内にフォルダがある場合、トレイ上での[右]キーはフォルダの展開表示となり、フォルダの有無で動作が少し異なる。慣れてしまえば気にならないが、携帯電話のそれと比較すると少々慣れが必要だろう

Photo アカウントは最上段で切り替え。トレイ/フォルダ一覧から[左]キーでフォーカスを移動でき、[上/下]キーで選択して[センター]キーで切り替え。[右]キーでトレイ/フォルダ一覧に移動できる

PhotoPhotoPhoto  フォントサイズはWindows Mobileの設定に連動する。5段階のフォントサイズが選べるが、さすがに最小サイズでは2.8インチという画面サイズでは無理がありそうだ。なおフルキーでフォントサイズの変更操作もできるが([Fn]+[1]か[2])、メール表示中には即座には反映されず、一度表示画面を閉じて再度表示させる必要がある。また、一覧画面のフォントサイズは固定となる

 W-ZERO3メールとPocket Outlookは併用できる。W-ZERO3メールの設定で「通常使用するメールソフトに設定する」にチェックを入れると、ウイルコムEメールの受信、ほかのアプリケーション(主にブラウザ)からのメール送信がW-ZERO3メールで行うように変更される。

 [メール]ボタンでどちらを起動するかについても設定できる。そのためOutlookとの同期だけ、またはOutlookとの同期とウイルコムEメールだけはPocket Outlookで、残りをW-ZERO3メールでという使い分けも容易だ。

 W-ZERO3メールの最大のメリットは、フォルダ管理と振り分けをサポートしたことだ。振り分け機能がなかった点はPocket Outlookの最大の欠点とも言えた部分だ。W-ZERO3メールでは「From:」「To:」「Cc:」「件名」「X-ML-Name」を条件として振り分けが可能で、メーリングリストのメールなども正確に振り分けられる。

 振り分けは受信時だけでなく、受信後に条件を設定して実行することもできる。また、アカウントごと/フォルダごとで振り分け条件を複数設定することも可能だ。条件の優先順位も変更できるので、まず「X-ML-Name」でメーリングリストを振り分け、次に「From:」で振り分けるという順番にしておくと、同じ送信者からのメールもメーリングリスト宛と個別メールでしっかりと振り分けができる。

Photo メール振り分け機能はしっかりツボを押さえている印象だ。条件は部分一致なのでドメイン名を指定して振り分けすることも可能

 また、W-ZERO3メールではEメールを即座に送信できるようになった。Pocket Outlookでは、メール作成画面で「送信」を指示しても実際には送信フォルダにメールが保存されるだけで、別途「送受信」を実行しないと実際にメールを送信してくれなかった。

 さらに、国内のモバイル利用におけるEメール送信時に事実上必須となっている「POP before SMTP」をサポートする。ポート番号の変更やSMTP認証も可能なので、導入が始まっている「Outbound Port25 Blocking(OP25B)」にも対応できる。

Photo 「POP before SMTP」のほか、APOP認証やSMTP認証もサポートする

 受信時には指定行数のみを受信し、個別にその残りを受信することもできる。PC用のメールアカウントを利用する場合に、長文メールや添付ファイルを無条件に受信せずに済む。eml形式でのインポート/エクスポートにも対応し、内蔵のバックアップソフトを使ってminiSDメモリカードへのバックアップも可能だ。

 気になった点としては、Pocket Outlookには備わる、定期的に受信を実行する機能がなく、添付ファイルも含め本体メモリにしかメールを保存できない点が挙げられる。保存先に関しては受信行数を制限する方法である程度問題を回避できるが、年間を通してメールを保存し続ける使い方をする場合は困難となるかもしれない。Pocket Outlookのように添付ファイルだけでもminiSDメモリカードに保存できるとずいぶん違うのではないだろうか。

 またPC用メールアカウントのEメールを受信でき、大量のメールを保存する可能性も高いため、検索機能も欲しいと思う。ただし、メールソフトとしての完成度はPocket Outlookと比較してずっとよいことに間違いはない。

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