高機能機種に「買い控え」傾向──新モデル登場を“待つ”時期に携帯販売ランキング(8月20日〜8月26日)(1/2 ページ)

» 2007年08月31日 23時55分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
順位NTTドコモau(KDDI)ソフトバンクモバイル
1(1)FOMAらくらくホンIII
(F882iES)
(1)W52SH(1)FULLFACE 913SH
2(2)SH904i(2)W52CA(2)912SH
3(3)SH903iTV(3)W44K II(3)fanfun. 815T
4(4)F904i(4)W53T(4)812SH
5(5)P904i(7)W52SA(6)810T
6(7)SH704i(5)W52P(7)706P
7(10)SH703i(6)W54T(5)912T
8(6)SH903i(9)EXILIMケータイ
W53CA
(17)705P
9(9)D904i(8)W53SA(8)911T
10(11)F703i(10)ウォークマンケータイ
W52S
(-)816SH

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。(2007年8月第4週)

らくらくホンは人気継続──高機能機種に急激な落ち込み、なぜか

Photo FOMAらくらくホンIII

 8月も終盤。今回は新機種の発売もなく、ランキングの動きは穏やかになってきた。

 首位は2006年10月発売の「FOMAらくらくホンIII」(富士通製)が獲得。夏の新機種の勢いが落ち着いてきた8月第2週に首位を奪還した本機は、連続首位記録を「3」に伸ばした。続いてシャープ製の「SH904i」、ワンセグ搭載の「SH903iTV」、富士通製の「F904i」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P904i」がランクインした。

 順位の入れ替えは下位のみで見られる。今回はシャープ製の「SH703i」が前回10位から7位に、防水性能を備える富士通製の「F703i」が前回のランク圏外から10位にそれぞれ順位を上げた。形状やコンセプトが大きく変わらない夏の新機種「F704i」ではなく、安価な春モデルの方が売れるのは、すでに商戦期が終わり、ユーザーの需要が変化した時期にあることを改めて物語る。

 904iシリーズは2位にSH904i、4位にF904i、5位にP904i、9位に三菱電機製の「D904i」が入ったが、初登場週の5月第4週に首位を獲得したNEC製の「N904i」が今回、ランク圏外に落ちた。N904iはワイドVGA(480×854ピクセル)表示対応の高解像度ディスプレイとFOMAハイスピード(HSDPA)を採用し、タブ切り替え対応のフルブラウザを搭載する高機能端末だ。

 NTTドコモの中村維夫社長は、2007年冬商戦向けモデルに「ワンセグ、HSDPA、国際ローミング(3G/GSM)」を全機種に標準搭載することを示唆しており、そろそろ、“それ”と予想される「905i」シリーズの話も聞こえてきた。904iシリーズの中では“プレ905i”などと呼ばれ、ハイエンド志向のユーザーに支持されたN904iの落ち込みは、そのままこれらユーザーを中心に、すでに「買い控え」が始まっていることを感じさせる。

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