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» 2008年08月22日 18時34分 UPDATE

「923SH」ロードテスト:第1回 ようやく出た! GPS+電子コンパス搭載のソフトバンクなシャープケータイ

“全部入りハイエンドモデル”として登場した、ソフトバンクモバイルの最新AQUOSケータイ「923SH」。待望のGPSを装備し、電子コンパスにも対応するなど、“方向音痴”の福音になりそうな端末だ。まずは、このGPS機能を試した。

[memn0ck,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルの2008年夏モデルで“全部入りハイエンドモデル”の1つとしてラインナップされたのがシャープ製の「AQUOSケータイ 923SH」だ。AQUOSケータイの第5世代としてワンセグを搭載するのはもちろんのこと、GPSや3Gハイスピード、フルブラウザ、赤外線、Bluetooth、世界ケータイなど、多彩な機能に対応している。

ソフトバンクのシャープ機種として久しぶりにGPSを搭載

Photo 約2年弱前にソフトバンクの参入の目玉として“予想外”な動きが注目された「サイクロイドスタイル」だが、すでに5世代目となり、定番の形状となったといえるだろう。手で持った状態で、手軽に横画面を使えるスタイルとして人気が高い

 2008年夏モデルとしては、圧倒的に「iPhone 3G」の注目度が高かったが、“普段使うケータイ”として問題点がないわけでもなく、やはり、“日本文化を吸収したもの”がいいという人も多いだろう。そんな人たちに向けたフラッグシップモデルともいえるのが「923SH」だ。

 923SHは全部入りをうたい、3.3インチのワイドVGA液晶による高精細ディスプレイを搭載したサイクロイド型折りたたみケータイ。多彩な機能がある中で、筆者が特に興味を持ったのがGPS機能だ。ソフトバンクモバイルの“AQUOSケータイ”として、初めてGPSを搭載し、同社向けのシャープ製端末としては実に「904SH」以来のGPS搭載となる。

 筆者が常用するケータイの必要条件には、VGA解像度以上のディスプレイやおサイフケータイなどとともに、GPSによる位置情報というのも入っている。そのため、このところのメインケータイとして、NTTドコモの「D903i」や「D905i」を使ってきた。ソフトバンクモバイル端末は、通話用として「821SC」やメインケータイの補助用もしくはおもちゃとしてスマートフォン「X02HT」「X03HT」などを持ち歩いているが、久しぶりにGPSを搭載した923SHなら“条件に合いそう”ということで、試すことにした。

 923SHのGPSは、アピールポイントに位置付けられているようで、ダイヤルキーの右下には専用の[地図]キーが割り当てられている。[地図]キーを押すと「Yahoo! 地図」もしくは「ナビゲーションアプリ」を利用でき、これらは初期設定では、毎回確認するようになっている。常に使う機能が決まっているなら、確認なしに起動するよう設定も可能だ。ナビゲーションアプリとしては、「NAVITIME」がプリインストールされ、乗り換え検索なども含めた総合的な地図&ナビゲーションを利用できる。

Photo 923SHでは、追加・強化された機能として「辞書」および「地図」がキーに割り当てられている。[地図]キーを長押しすると、「S!GPSナビ」のメニュー画面が表示される
Photo 左から[地図]キーを押したときに表示される画面、位置情報を取得して「Yahoo! 地図」を表示した画面、S!GPSナビのメニュー画面、地図キーを押したときの動作設定画面。Yahoo! 地図(簡易)は、GPSを使わず基地局情報からのみ位置情報を取得するもので、結果から鑑みるに、おそらく1点測量と思われる

最近では希少な「電子コンパス」搭載――方向音痴の味方なのだ

 位置情報機能の中で、さらに注目したいのが、モーションコントロールセンサー(地磁気センサー)による「電子コンパス」機能だ。昔は、比較的多くのEZナビ対応端末に電子コンパスが搭載されていたが、最近では、G'zOneシリーズやソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製端末の数機種くらいと、対応機種が減っている。筆者のような“筋金入りの方向音痴”には、この電子コンパスが非常に役に立つので、この傾向を残念に思っていた。

 方向音痴の人なら分かると思うのだが、道に迷うときにはある種のパターンがある。例えば地図を見ながら「こっちだ」と思って進んだ方向がまったく違っていた――というのがその1つだ。ナビゲーションアプリを使っていれば、少し移動したところで違う方向に進んでいることが分かるし、最近では、移動した距離によりヘッドアップするという簡易機能に対応するアプリもあるので、電子コンパスが必須ではなくなってきているのは確かだ。しかし、方向音痴にとって“一歩でも間違いを少なくする”ためには、電子コンパスは有用な機能なのだ。

 電子コンパスはまた、屋内や地下でも利用できるので、GPSによる正確な位置情報が取得できないときにも、どの方向に向かっているかを判断しやすい。また、923SHの電子コンパス機能は、ナビゲーション時に進行方向にヘッドアップするだけでなく、ピクトエリアに方位アイコンが表示されているのもなかなか良い。細かいことだが、「孫社長ナイス!」といってあげたい機能だ。

Photo 「メニュー」→「ツール」の2番目のタブの中に「電子コンパス」や「S!GPSナビ」がある。電子コンパスは、補正にも対応。電子コンパスに対応したナビゲーションアプリ「NAVITIME」は、縦画面では画面上部に表示されるピクトエリアにコンパスのマークが表示され、常に方位を示してくれる
Photo NAVITIMEは、地図だけでなく、メニューなども含めてすべて横画面でも利用可能。ただし、試している限りでは、電子コンパスにより、進行方向に画面がヘッドアップされるため、意外と縦画面のほうが使いやすく感じた


  • ↓923SHの電子コンパス。同じ場所でぐるっと体の向きを回転させると電子コンパスが働き、画面も合わせてヘッドアップして回転する。

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 ドコモ端末などで、「モバイルGoogleマップ」を無料で使っている身としては、音声ナビなどのナビゲーション機能を利用するのに、315円/月のコストがかかる点が気になるが、乗換案内やPCとの連携などという豊富な機能を考えれば、許容範囲というか安いのかなとも思う。もちろん、無料に越したことはないのだが……。ひとまず、GPS機能としては満足なのであった。

 今回は、主にプリインストールされている地図やナビゲーションアプリを利用してみたが、機会があれば、再度アプリ版のYahoo! 地図なども試してみたいと思う。モバイルGoogleマップは、残念ながらソフトバンクモバイル端末には対応していないものの、電子コンパス機能も含め、サードパーティアプリでは利用できるようなので楽しみだ。

Photo NAVITIMEでルート検索を行ったところ。シーン別メニューで、「ピンチ→自宅に帰る」や「パーティ→居酒屋を探す」など、無計画に行動する人にはかなり便利な機能もある。ただし、操作の仕方は少し分かりづらいように思う。また、S!GPSナビには位置情報履歴があり、そこから位置メモに特別な場所を登録しておけるので、有効に活用したい


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