カシオ計算機は電子辞書でも有名なメーカーであるだけに、同社のケータイは辞書機能が充実している。「EXILIMケータイ W63CA」でも“しゃべるモバイル辞典”として、「ポケットプログレッシブ英和/和英/国語辞典」「英会話とっさのひとこと辞典」「英会話海外旅行ひとこと辞典」「ライト英会話」「日経ナショナル ジオグラフィック社World Guide」を収録。英和、和英、国語辞典だけでなく、英会話辞典や百科事典もあり、充実している。
W63CAではさらに、カメラで撮影した文章をそのまま翻訳してくれる「テキストリーダー」が追加された。読み取った文章を手動で修正してからも翻訳できる。
いくつかの英文の翻訳に挑戦してみたが、ゴシックや丸文字などは読み取り精度が低く、(アルファベットの書体の1つの)ローマン体ではいくぶん高かった。翻訳の精度は、読み取る文書によっては高いが、全体的な傾向としては「パッと撮影してパッと翻訳」と簡単にはいかないようだ。とはいえ、経験的にいうと、PC向け複合機などと連携するOCRソフトを使っても、期待通りの読み取り精度が得られることは少ないので、「ケータイだから精度が悪い」とはいえなさそうだ。
「あい」「かき」など、同じ行の文字を入力する「自動カーソル移動」機能は、一定時間操作をしないとカーソルが移動するので、十字キーの右を押す必要がなく便利だ。W63CAはこの自動カーソル移動機能を搭載しており、オン/オフの切り替えもできる。
また、予測変換候補の選択はカーソルを上下のみに移動するのではなく、上下左右で移動するタイプとなっている。
今やミドルクラス以上のケータイでワンセグ視聴ができるのは当たり前、さらに録画や予約録画ができないと不便――といえるほどワンセグが普及した。W63CAもワンセグの予約録画は可能だ。
ワンセグ以外の機能を使っているときに、裏で録画をしてくれる「バックグラウンド録画」もできる。ワンセグ録画中にマルチキーを押してほかの機能を立ち上げると、バックグラウンドで録画が継続される。なお、本体のデータフォルダ(約600Mバイト)には約3時間20分の録画ができる。
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