2008年、最も売れたケータイは?――キャリア総合編2008年携帯販売ランキング(1/2 ページ)

» 2009年05月04日 12時32分 公開
[山田祐介,ITmedia]
キャリア総合ランキング(2008年1月〜12月)
順位 キャリア 製品名
1 NTTドコモ P906i
2 au Woooケータイ W53H
3 NTTドコモ P905i
4 au W61CA
5 au AQUOSケータイ W61SH
6 NTTドコモ N906iμ
7 NTTドコモ SH906i
8 NTTドコモ SH905i
9 ソフトバンクモバイル 812SH
10 NTTドコモ らくらくホンIV
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

 2008年のキャリア総合ランキングではNTTドコモの端末が6モデル、auの端末が3モデル、ソフトバンクモバイルの端末が1モデル、ランクインした。見事1位を獲得したのは、2008年6月に発売したドコモの「P906i」だ。同モデルは発売後たった1日の集計でドコモのランキングでトップを飾るという、センセーショナルなデビューを飾った。

 P906iは、キャリア総合ランキングでも、ソフトバンクの「iPhone 3G」にトップの座を奪われることもあったが、ドコモの冬モデルが上位を独占した11月中旬ごろまで、“最も売れているケータイ”として首位を獲得し続けた。発売当初の量販店での価格は、ベーシックコースの新規契約で4万2000円だった。

 P906iは“VIERAケータイ”として高性能なAV機能がウリの1つだったが、2位を獲得したauの「Woooケータイ W53H」も映像の表現力を訴求したモデルだった。同モデルは、日立製作所の携帯として初めて“Wooo”の名を冠したワンセグケータイで、ワイドQVGAの2.8インチ有機ELディスプレイを搭載。1月から7月中旬頃まで、auのトップ10の上位には常にW53Hの名があった。

 そして3位の「P905i」は、P906iの先代モデルであり、パナソニック モバイルコミュニケーションズが初めて世に出した“VIERAケータイ”だ。ディスプレイが横に開く「Wオープンスタイル」を採用したのも、同社の端末としてはこのモデルが初めてだった。

 さらに5位には「AQUOSケータイ W61SH」がランクインし、4位の「W61CA」を除き、テレビブランドの名を冠したモデルが上位を占めた。

 2008年は北京オリンピックが開催されたが、オリンピックの年はテレビの買い換え需要が拡大する傾向にある。携帯の販売においても、そうした“特需”があったのかもしれない――そう思ったのだが、「オリンピックのためにワンセグ対応端末に機種変更した人は1%」という調査結果がでており、あまり関係性はなさそうだ。やはり、ワンセグだけでなく、テレビブランドケータイが誇る多機能・高性能さがユーザーの心をつかんだのだろう。

 7位には「SH906i」、8位には「SH905i」とシャープ製のハイスペックモデルがランクイン。9位は“PANTONEケータイ”「812SH」が獲得した。年間を通して安定した販売を見せる「らくらくホン」シリーズからは「らくらくホンIV」が10位に入った。

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