2008年、au端末として“最も売れたケータイ”の座に輝いたのは日立製作所製の「Woooケータイ W53H」だ。キャリア総合ランキングでも2位を勝ち取り、初代“Woooケータイ”としてその名に恥じない実績を残した。1月から7月の初旬ごろまでは、常にランキングの首位か上位に入り、根強い人気があった。同モデルは2008年1月に新色を追加しており、これも好調な販売を支えたと思われる。
また、W53Hをはじめ、トップ10の上位にKCP端末がランクインしたことにも注目したい。2位を獲得した「W61CA」はプラットフォームの主流がKCP+に移行しつつあった2008年春モデルのなかで、既存のKCPを採用したモデル。IPX5/IPX7相当の防水性能を備えたボディに、515万画素カメラとワンセグを搭載する。
当時のKCP+はキーレスポンスなどの面でKCPに比べてまだまだ劣っており、ユーザーからも評判はあまりよくなかった。そんな中で登場したW61CAは、カシオ製のKCP端末としては最後のモデルで完成度が高く、スペックの面でもKCP+端末に引けを取らなかった。こうした点がユーザーの支持を集めたのだろう。
3位の「AQUOSケータイ W61SH」も、KCPを採用した2008年春モデル。サイクロイドボディが特徴のワンセグケータイで、初登場5位と初速はそれほどよくなかったが、その後じわじわと順位を上げ、9月に入ってもまだランキングに残る息の長い製品だった。4位の「W61P」も、KCPを採用した2008年春モデルだ。ワンセグやおサイフケータイなど必要な機能を、厚さ12.9ミリのスリムボディに詰め込んだ。
そのほか、5位には「簡単ケータイ A5528K」、6位には「EXILIMケータイ W53CA」がランクインし、7位にはトップ10のなかで唯一の2008年夏モデルである「W62SH」が滑り込んだ。
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