レビュー
» 2011年08月26日 13時00分 UPDATE

たまねぎIT戦士のEVO体験記:第3回:夜まで持たない? 「EVO WiMAX」のバッテリー管理を考える (1/2)

バッテリーの問題はスマートフォンユーザーが頭を悩ませるところ。だけどEVO WiMAXのバッテリー消費は早いなんてものじゃない。自分の生活スタイルにあった使い方を考えないといけない、ちょっと“面倒な”端末です。

[池田憲弘,ITmedia]

 「……なんでバッテリーが2個も入ってるんだろ」

photo 今回はEVO WiMAXの“弱点”である、バッテリーについての話をします

 「HTC EVO WiMAX ISW11HT」の箱を開けたら、なんとバッテリーがもう1つ入っている。いちいちバッテリー付け替えるのなんて面倒だし使うわけない、と思っていたのですが、EVO WiMAXのバッテリーの消耗は予想をはるかに上回るものだったのです。

 こんにちは。この連載も3回目となりました。この端末でベンチマークテストを行うようになってからというもの、普段から早いバッテリーの減り方がさらに早くなってしまいました。四六時中会社のコンセントにつないで充電をしないと間に合いません……。

 バッテリーの話題は、EVO WiMAXのユーザーだけではなく、多くのスマートフォンユーザーが気になるところだと思います。第3回目となる今回は、多くの人が苦戦しているであろうEVO WiMAXのバッテリーの持ちについてお話ししようと思います。

半日放置しただけなのに……

photo バッテリーの消耗に関しては恐らくみんな苦戦しているはず

 今年の4月中旬にEVO WiMAXを購入し、biblioとの2台持ちになったのですが、基本的に2台とも毎日会社に持って行きます。あれは、初めて会社にEVO WiMAXを持って行った日のことです。朝の通勤時間をTwitterの閲覧にすべて使い、「通勤時間の楽しみが増えた」と帰りの通勤時間はゲームの攻略サイトをチェックしようと、心に決めていました。会社に到着し、EVO WiMAXをカバンの中に入れて、研修に臨みました。

 研修を終えて19時ごろに退社し、電車の中でTwitterでも見ようとEVO WiMAXを手に取りましたが、ちっとも画面がつきません。一瞬壊れたのかと思いましたが、すぐにバッテリーが切れているのだと気がつきました。「半日放置しただけなのに……」と電車の中でがっかりしたことを覚えています。フィーチャーフォンと同じ感覚で使おうとしていた自分にとっては、EVO WiMAXのバッテリーの減り方は衝撃的でした。

 それからしばらくの間、フル充電の状態にして出社したものの、退社する頃には必ずバッテリーが切れていました。寝る前に充電を忘れてしまった日などは、朝から電源がつかなかったこともあります。5月に配属された後は、PCで作業をする時間が増えたので、USBケーブルを持参し、バッテリーが心配なときにはPCに接続して充電するようにしています。

 EVO WiMAXはバッテリーの持ちという点では、困る場面が多いです。平日なら会社のPCで充電できることもありますが、平日でも外出が続いたり、休日に外出したりという場合は“補給手段”が少なくなります。別にバッテリーは24時間持たなくてもいい、最低限外出している間だけ持ってくれればいいのです。私の感覚としては12〜14時間バッテリーが持ってくれれば、日常生活に支障が出ることはないと考えています。

半日どころか6時間も持たない?

 ということでバッテリー動作時間を測ることにしました。条件として、常駐アプリとなる「Yahoo!トピックス」を入れています(更新のタイミングは初期設定のまま15分に1回、更新するたびにお知らせとしてディスプレイが5秒ほど光る)。

 バッテリーを100%まで充電し、午前8時にポケットに入れていざ出勤。通勤時間中は30分TwitterやSNSサイトを巡回し、会社に到着後は、机の上に放置しました。すると13時ごろ、EVO WiMAXから「バッテリーの残量が15%です」というお知らせが。その約40分後、EVO WiMAXのバッテリーは残り5%となり、自動的に電源が切れてしまいました。

photophotophoto バッテリー残量が15%を下回ると警告が出る。残り10%と5%で警告を出し、5%になると電源が切れるのだが早い。早すぎるよ……

 この日のバッテリー駆動時間は5時間22分。これはいくらなんでも短すぎます。周りの人から「WiMAXアンテナをオンにしているとバッテリーの消耗が激しい」という話を聞き、もう少し本格的にバッテリー消費を測定してみることにしました。まずは、バッテリーの残量をはっきりと知る必要があります。右上のバッテリー残量を示すアイコンは具体的な数値を表示しないうえ、表示が5段階程度しかないため、非常に大雑把です。

 そこで、無料アプリの「Battery Mix」を使い、バッテリーの残量を%で確認できるようにしました。このアプリは、バッテリー残量の推移を記録してくれるほか、アプリケーションのバッテリー消費もデータで見られ、アプリケーションの管理もできるという、とても便利なアプリです。

photophoto 右上のバッテリー残量表示はとても“適当”。見た目は50%を超えてるのに、本当は既に40%切ってる、という程度の誤差ならよくある。この表示に何回だまされたことか(写真=左)。Battery Mixを導入すると、左上に%で残量を示してくれる(写真=右)
photophotophoto バッテリー残量の推移をグラフで表してくれる(写真=左)。アプリケーションの電力消費を表示(写真=中央)。アプリケーションの管理画面。アンインストールもできる(写真=右)

 準備も整ったので、WiMAXアンテナをオンにしたままEVO WiMAXを放置し、どれほどのバッテリーを消費するのかテストしてみました。比較として、WiMAXアンテナをオフにして放置した場合のバッテリーの消費も合わせて記載します。(Wi-Fi/Bluetoothオン、Yahoo!トピックス、Battery Mix起動、3時間計測の3回平均)

バッテリーテスト(放置)
経過時間 WiMAXオン WiMAXオフ
0分 100% 100%
1時間 85% 96%
2時間 71% 94%
3時間 51% 91%

 WiMAXアンテナをオンにした状態だと、何もしなくても1時間あたり約16%のバッテリーを消耗してしまいます。オフにしていれば、1時間あたり約3%の消耗で済むことと比較しても非常に大きな差だといえます。何もしなくても約6時間でバッテリー切れを起こしてしまうので、バッテリーを長く持たせたいならWiMAXを使う際には気をつけた方がいいでしょう。逆に言えば、社外ではWiMAXアンテナをオン、あまり端末を触らない社内では、WiMAXアンテナをオフとしっかり使い分ければ、半日程度は余裕でバッテリーが持つ、というわけです。

 しかし、1日中放置というのは、あまり考えられないシチュエーションなので、もう少し実際の利用状況を想定したテストを実施することにしました。「DolPhin Browser HD」とプラグインソフトの「Tab Reload」を使い、1分間に1度ITmediaの総合トップページを更新し続けてみました。測定場所はオフィスの自席。屋内や移動中にWebページを見るという設定です。WiMAXアンテナをオンにした場合と、オフにした場合(3G回線)を比較してみました。(Wi-Fi/Bluetoothオン、Yahoo!トピックス、Battery Mix起動、ディスプレイ輝度は中間値)

バッテリーテスト(Webサイト閲覧)
バッテリー残量 WiMAXオン WiMAXオフ(3G)
100% 0分 0分
90% 22分 6分
80% 50分 32分
70% 75分 57分
60% 100分 77分
50% 126分 112分
40% 147分 139分
30% 163分 155分
20% 174分 170分
10% 192分 195分
5% 205分 215分

 WiMAXアンテナがオンの場合は3時間25分、オフの場合は3時間35分でバッテリー残量が5%となり、自動的に電源が切れました。実際にインターネットに接続する場面では、WiMAXも3G回線でもバッテリー消費にあまり大きな差はないと考えられます。それならば、WiMAX回線を使った方が速度の面では“得”をするかもしれません。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.