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» 2011年12月26日 16時00分 UPDATE

トンネル区間WiMAXアンテナ設備を公開:地下鉄移動中も「圏内」、いよいよ本格化──都営三田線でWiMAX利用可能に

2012年、これまで整備が進んでいなかった「地下鉄トンネル区間」における携帯電話・通信サービスのサービスエリア化が本格化しそうだ。26日、都営地下鉄 大手町駅で最初の駅間WiMAX通信サービスが始まった。

[岩城俊介,ITmedia]

地下鉄トンネル内も「WiMAXエリア」 UQがスタート

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 「地下鉄車内も圏内」の動きが2012年、いよいよ本格化する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの携帯電話事業者4社が合同で東京・東急田園都市線地下区間の一部をサービスエリア化、WiMAXサービスを展開するUQコミュニケーションズも東京・都営三田線大手町駅より地下鉄駅間/トンネル内のWiMAXサービスを2011年12月26日に開始した。

 UQコミュニケーションズは、東京・都営地下鉄三田線 大手町駅構内を皮切りに、地下鉄駅間のWiMAXサービス化を推進する計画。ホーム・駅構内の無指向性屋内基地局設置に加え、ホーム上下線の両端に指向性アンテナを設置し、路線トンネル内に電波を吹き込む仕組み。これにより列車移動中のサービスエリア化を実現する。

photophotophoto 駅改札口付付近の無指向性WiMAXアンテナ。通路付近約200メートルの範囲をカバーする。天井裏5か所に日立製作所製屋内基地局設備も設置してある(写真=左)。ホームの先端に設置した指向性アンテナで、トンネル側とホーム側に向けて電波を吹く(写真=中央)

 都営三田線大手町駅には、3か所ある改札口付近(大手町方面改札、丸の内方面改札、行幸通り方面改札)にそれぞれ直径115ミリの無指向性アンテナを、ホーム両端に前後方向を1セットとした指向性アンテナが2か所設置された。無指向性アンテナで改札口や地下通路の半径約200メートルをカバー、ホームの指向性アンテナでトンネル方向とホーム方向に向かって電波を送出する。

 指向性アンテナは、直線距離で約500メートルほど電波が飛ぶ仕様という。都営三田線大手町駅から同日比谷駅間はほぼ直線で約800メートル。日比谷駅まで300メートルほど足りないが、日比谷駅も対応が始まれば、それぞれのホームの端から電波を送出することでつながらないスポットがなくなるイメージだ。

photo 大手町駅から神保町駅方面を臨む。端に設置した指向性アンテナでトンネルの方向へ直線的にWiMAX電波が送出されている。三田線神保町駅は2012年1月末にサービスイン予定

 一方、同大手町駅から神保町駅間は約1400メートルで、カーブの多い区間。高低差やカーブがあっても電波は反射しながら届く(もちろん相応に減衰する)が、直線区間と仮定しても400メートルほど足りない計算。これは「確かにトンネル区間によって届かないスポットはあるが、列車は移動中──なので、(次の駅の電波が入るので)数秒で解消される。ハンドオーバーにより利用者への大きな利便性の低下は招かない」という考えだ。WiMAX(ほかの3Gサービスなどもそうだが)は、利用者の移動により基地局が変わっても通信セッションを維持する“ハンドオーバー”と呼ぶ技術を実装する。仮に数秒電波が途絶えてもセッションは切れていないので「一般利用においては、ユーザー利便性をほぼ損ねず」に自然にハンドオーバーされるだろうとしている。

 都営三田線大手町駅の隣駅、同神保町駅は2012年1月末、同日比谷駅は2012年2月末のサービスインを予定し、都営地下鉄浅草線・新宿線・大江戸線のサービスエリア化も2012年内完了をめどに順次対応する(都営線は押上、目黒、白金台、白金高輪、新宿線新宿駅を除く)。

 「対応が進むにつれ、工事着工からサービスインまでの期間短縮、さらに同時進行などでエリア化のペースも早められる。近々の予定では三田線の次に都営浅草線のサービスエリア化を予定している。他社、他都市の地下鉄駅・トンネルエリア化も計画している」(UQコミュニケーションズ 建設2部の及川氏)。

photo iOS向け「SPEEDTEST.NET(lizukaサーバを使用)」アプリで計測した、列車内WiMAX通信速度の参考結果(WiMAXルータ「WMX-GWMR」でiPhone 4と11n無線LAN接続、三田線西高島平行き大手町ー日比谷間 列車最後尾に乗車)

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