富士通、高齢者に向けた「らくらくスマートフォン戦略」を紹介見た目はおとなしいけれど中は最先端(1/2 ページ)

» 2013年07月31日 23時22分 公開
[長浜和也,ITmedia]

高齢者が最先端の技術で社会とかかわりを持つために

 富士通は、7月31日にらくらくスマートフォンシリーズの製品説明会を行い、NTTドコモの2013年夏モデルとしてすでに出荷済みの「らくらくスマートフォン 2 F-08E」とともに、7月23日に発表した「らくらくスマートフォンプレミアム F-09E」の開発経緯を紹介した。また、同時に、らくらくスマートフォンユーザーのコミュニティーサービス「らくらくコニュニティ」に追加した新サービスも紹介した。

 富士通では、らくらくスマートフォンの目的を、シニア層のユーザーが最先端の技術を使いこなして人や社会とのつながりを持つことにおいている。そのため、らくらくスマートフォンシリーズでは、「らくらくタッチパネル」「WhiteMagic」などの使いやすいインタフェースを実装して従来のらくらくホンのように使いやすくしたスマートフォンと、高齢者ユーザーに安心して利用できるコミュニティーサービスを提供した。

らくらくスマートフォンの製品コンセプト(写真=左)と位置づけ(写真=右)

 らくらくスマートフォンの第一弾として登場したF-12Dでは、ユーザーがらくらくタッチパネルや専用ホーム画面の使いやすさを高く評価する一方で、らくらくタッチパネルの軽さに、本体の小型化と軽量化、そして、Google Playの対応を望む声も多かった。

らくらくスマートフォンの使いやすさを評価する一方で(写真=左)、タッチパネルの“押し感”をもっと軽くしてGoogle Playに対応する要望も多かった(写真=右)

 そこで、F-08Eでは、パネルを押す力の検出と振動制御のそれぞれで専用のICを実装して処理時間の短縮を図り、「軽い押し感」を実現した。また、ディスプレイでは、RGBにWhiteのLEDを加えた「WhiteMagic」の採用で、最高900カンデラ/平方メートルの高輝度を実現しつつ、従来の50パーセントという省電力動作を可能にして、視認性能向上と長時間のバッテリー駆動時間を両立した。本体サイズもF-12Dより大きい4.3インチディスプレイを搭載しながらも、厚さがF-12Dの10.9ミリから9.9ミリと薄くなり、重さも138グラムから132グラムと軽くなった。

軽い押し感を実現するため専用ICを実装して押してから振動するまでの処理時間を短縮した(写真=左)。また、省電力で高輝度なディスプレイを実現するために“WhiteMagic”を採用した(写真=右)

 さらに、F-09Eでは、Google Playに対応しただけでなく、高級なデザインを求める高齢なユーザーのために、ボディカラーでは、Precious BlackとSilky Whiteを用意する。Precious Blackでは、背面パネルにレーザー加工で突起モールドを滑らかに仕上げた。

高級感を演出するため、Precious Blackモデルの背面カバーではレーザー加工による滑らかな突起モールドを施した

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